JACKIE WILSON 「AT THE COPA」

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JACKIE WILSONと言えばブランズウィックを代表するシンガーで60年代初期はサム・クックと人気を二分した実力派。JBのようにダイナミックなステージも人気だったみたいで、アップテンポの曲でお気に入りの7インチも沢山あります。サム・クックのように新しい世界を切り開くタイプではなくて、どちらかと言えばオーソドックスなスタイル、制作側の意図に沿って作品を作っているイメージ。スタンダードで一般受けしそうな曲も沢山録音しています。このライブ盤は62年のコパのライブを収めたもので、同時期ではJBのアポロ、サム・クックのコパよりも先。内容としてはコパらしい雰囲気で大人なんだけど、だからこそ時折見せるソウルフルな歌が余計に引き立つ。と言っても、元気なナンバー以外のスタンダードな歌も聴けば聴くほど良い。シンガーとしての実力を証明していると思う。ライブなのに歌のクオリティがすごい。バックの演奏やコーラスも気持ちいい。何と言っても、観客が楽しんで聴いている姿が目に浮かぶ。素晴らしショーだったんだろうなあ。ジャッキー・ウィルソンの7インチをしばらく集めていたことがあり、その中には正直ハズレだと感じる曲もありました。それはそのころ求めていたタイプの曲じゃなかった、このライブで聴けるようなソウルとは少し違う曲だったからで、でも、改めて聴き直したい気持ちになりました。うん、素晴らしいシンガーだな、やっぱり。

 

このCDはウルトラヴァイブの名盤1000円シリーズという期間限定で1000円になっている盤の1枚。期間が過ぎると元の値段に戻るらしい。この盤だと1800円。めちゃくちゃお得。聴いたことの無い盤は絶対買うべきだよなあ。なんか最近、いいCDが安く買えるなあ。いい世の中になりました。