Walter Davis「M&O Blues」

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最近、戦前もののBluesをよく聴いていますが、このCDは10年くらい前にP-Vineから出た戦前シリーズの1枚。Walter Davisと言えばタイトル曲の「M&O Blues」がRCAの「ジューク・ジョイント・ピアノ・ブルース」というコンピ盤に入っていました。それくらいで、あまりパッしない印象というか、暗い感じで掘り下げることもなかったのですが、なぜかCDを持っていました(笑)あれ?と思って聴き直していますが、改めて聴くとなかなか良いじゃないですか。自身のピアノ曲も良いですが、特にギタリストと一緒に演っている曲に魅力的なものが多い気がする。スローが多い人ですがアップの曲のちょっと狂気を感じるところもいい。タイトルを見てみると、ええ?このタイトルでこの曲?みたいな驚きもあったりして味わい深い。戦前と戦後に沢山録音している人ですが、このCDは戦前ばかり集めたもの。たぶん戦後ものはもっと聴きやすくて良い感じのものがあるかも。ただ、スクラッチノイズが混ざる古いサウンドも捨てがたい。戦前に沢山録音されていたということは人気があったという事だと思うし、この人の曲を当時の人が楽しみに聴いていたと思うと、その光景を想像するのも楽しい。因みにこのCDは歌詞がちゃんと付いているし、小出さんのライナーもあるとても丁寧なもの。こんなCD売れるのかな?なんて心配になる内容ですが、さすがP-Vineです。同じシリーズのCDを他にも持っているので、当時、買っていた僕も僕ですけど(笑)歌詞もあるし、このあたりからカバーしたらカッコイイけどなあ。何かできないかな。