Little Johnny Taylor 「Sings Gospel Blues」



リトル・ジョニー・テイラーのJEWEL(RONN)録音を集めたP-Vineのアルバム。リトル・ジョニー・テイラーを初めて聞いたのはRONNのアルバム、Open House〜でしたが、その後、ギャラクシーのPart Time Loveを聴いてヤラれました。もともとマイティ・クラウズ・オブ・ジョイに在籍したり、歌の実力はある人ですが、63年のPart Time Loveは強烈な印象でした。これは!と思いギャラクシーのシングルを何枚も買いましたが、その時代の録音はどれも良い感じで、最初に聴いたRONNの印象が薄れていきました。まあ、良いと思っているギャラクシーでもPart Time Love以外のシングルはヒットしていないので、あの曲の破壊力は凄かったという事でしょうか。で、改めてJEWEL(RONN)時代を集めたこのアルバムを聴いてみると・・・あれ?とってもイイ。Part Time Loveはやはりギャラクシーの方が好きですが、それぞれの曲をじっくり聴いてみると、それはそれは沁みるではありませんか。Gospel Bluesというのがどういうイメージなのかよく解りませんが、僕なりに解釈すると、ゴスペルの唱法で世俗的な、というか、とても下世話な内容で支離滅裂でコミカルな・・・(笑)歌を唄うという事かなあ。男女の悲哀、どうしようもない性、しょうがないなあ、でもわかるなあ、という世界観も歌やバックの演奏と同じくらい魅力的。RONNのアルバムももう一回聴き直そう。聴かなきゃもったいない、新しいレコード買わなくてもいいじゃないか、と反省しつつ(笑)しかし、P-Vineって凄いなあ。世界に誇れるレーベルだと思います。深夜、ふと思いついて聴いたのですが、聴き始めから一気に広がる幸福感。中古で数百円で売っているレコードで味わえる幸せ。音楽って素晴らしいな。