Sam Cooke 「I'll Come Running Back to You」



57年Specialtyからのシングル。オリジナルのSP盤です。有名なYou Send Meより前、当時のR&Bチャートで1位になった初期の代表曲。Sam Cookeで好きな曲は沢山ありますがレコードで言えばTeenage Sonataの7インチの次に欲しかった盤です。この曲の魅力、というか惹かれたところは、そもそもこの曲だけ聴けば良い曲だという事は解るのですが、この年代の曲を順番に聴いた時に更に印象が鮮明になったのでした。50年代初期同じくSpecialtyでSoul Stirrersの録音をしていますが、ご存知の通りそのゴスペル時代の歌は優しく熱く素晴らしいです。その後、POP路線に行きKEENからYou Send Meのヒットを出しますが、その手前、最初のPOPシングルは56年SpecialtyのLovable(ゴスペルソングのリメイク)、その後57年のI’ll Come Running Back To Youという事で、ゴスペルからPOP路線に向かい始めた頃の曲。そのあたりの曲を順番に聴いていくと、特にこの曲のサムはとても色っぽく優しい歌声、ゴスペルとは少し違う世俗的な愛というか、彼女に愛を伝る歌に聴こえたのです。歌い方もとてもスムーズというか滑らかなで、その後のYou Send Meに繋がっていくあの感じ。歌詞も良くて「みんなは君に新しい人ができたと言う、君の為になら、呼ばれたら、恥ずかしくはない、直ぐに飛んでいくよ・・・」多分こんな感じだと思いますが、特にI’m not a Shame(恥ずかしくはない)のところが好きです。他に男ができても呼ばれれば直ぐに行くよ、恥ずかしくはない・・・くう〜っ、たまりません。恥ずかしながら僕もこの曲を歌ったりしますが、ここは特に心を込めて歌っております。どーでも良いですけど(笑)今週の金曜日、Otis’のレコードの日に持っていきます。都合が宜しければ、一緒にくう〜っと言いましょう。