ALBERT COLLINS 「Frosty / Tremble」



1962年HALL Recordsからのシングルでコリンズの代表曲。この当時のギターの音色は、あくまでも僕の好みですが、パーフェクト。King時代のフレディ・キングにも通じるものがある、何とも甘いトーン。そこに指弾きのアタックの強さと、キレ、それに加えてグワギャッ、ギュキン、ギャコーンッという凶暴な音色に耳が釘付けになります。この年代のコリンズを聴いた後にアリゲーターの録音を聴くとシャープ過ぎるというか軽い感じがするほど。もちろんアリゲーター時代も凄いのですが、音の濃度、ギターの音色はこの時期が一番だと思います。あくまでも好みですけど。その前のインペリアル時代も別の意味でとっても素晴らしいですがそれはまた今度。この時期のコリンズはインストが多くて、それらを集めたTruckin with〜というアルバムが有名で20代の前半に初めて聴きました。その当時の感想は、ギターはカッコイイけど退屈。でした。まだ若かったのです。今改めて聴くと、ギターだけじゃなくて曲も演奏もアレンジも練ってあって、とてもカッコイイし、新鮮に感じます。まあ、インストばかりをずっと聴き通すのは未だに苦手ではありますが。。。このFrostyの聴きどころというか、ギターよりもある意味大切な味を出しているのが、ホーンのオトボケ感。ちょっとズレた感じ、いわゆるドタバタ感がたまりません。それなのにリズムが超気持ち良いという、昔のBluesやSoulではよくありますが、あの感じ(といっても解りづらいですね)を現代のバンドで再現するのはとても難しいと思いますが、できたらカッコイイだろうなあ〜。そして、これも今週のOTIS'に持っていきます♪