食べ物編


半年振りくらいですが、ジャケの世界、復活です。
(以前の内容はタイトルの[ジャケの世界]をクリックしてみてください)
まずは、このレコードです。



JELLY ROLL KINGSの1997年FatPossamからの1枚。
当時、CDと迷いましたが、ジャケでレコードを選びました。
このアルバム、曲もいいですが、とにかく音が好きなんです。ギター、鍵盤、ベース、ドラム、ハープ、どれもたまらなく大好きな音。特にドラムがお気に入り。プレイスタイルも影響している
とは思いますが、なんとも言えない乾き具合で心地よいです。ダイアルトーンの音が好きな人なら、気に入ると思います。
まあ、内容はさておき、ジャケのお話です。
このレコードを聴く度に、このジャケの食べ物が気になるのです。



JELLY ROLL KINGSというバンドだから多分、JELLY ROLLという食べ物だと推測します。何だかとても甘くて美味そうだなあ。と、いつも聴く度に眺めています。「ほーれ、やらないもんね〜」と言っているような口が余計に食欲を誘います。でも、「食べてみろよ」と言われても、なんとなく断りたい気もします。


食べ物のジャケで、次に思い出したのはこれ。



T-Boneステーキとかけたんだな。と、容易に想像が出来ます。
リブの部分と、ひれの部分の真ん中にある骨がT字型なので、そう呼ぶそうなんですが、この写真はそれを説明しようと思ったのでしょう。でもTの字が逆さまになっていて、実に雑な仕事です。
それに全く美味そうではありません。
はじめ人間ギャートルズに出てくるマンモスの肉の方が肉厚もあって色も綺麗で美味そうです。


名前にちなんだジャケで思い出したのはこれ。



Chuck Berryのアルバムを考えるならば、誰でも一度は思いつくであろうベタなセンス。
今回、改めて気付いたのは、本人を囲んでいる白い枠がイチゴの形をしているところ。



何で今まで気付かなかったのでしょう。その心遣いに僕の評価はアップしました。
残念なのは、本人の服装があまりにも普通だという事。僕だったらイチゴ柄のシャツか、赤と緑でコーディネイト、もしくはギターをイチゴ柄にしたいところです。


次にBlues好きの人が思い浮かべる食べ物ジャケといえば、これでしょう。
この後、スイカが続きますので、あえて「スイカジャケ」とジャンル分けしておきましょう。



B.B.Kingの70年のアルバム。Indianola Mississippi Seedsです。
非常にナイスなセンスです。1ピックアップ、しかも通なミニハムバッカー、1ヴォリューム、1トーンの仕様からどんな音が出てくるのか、想像してしまいます。
現実問題として、抱えようとしたらこのスイカギターは崩壊するでしょう。
でも、B.B.がこれを抱えてチョーキングしている姿を見たかったですね。もし実現していたら、その後の路線が変わっていたかもしれません(笑)
このギター、ジャックにシールドが差さっているところが好きです。アンプの電源も入っているので、なかなか芸が細かいな。と関心しました・・・
が、よーく見ると、ギターに差さっているシールドとアンプに差さっているシールドが違って見えます。
少しガッカリです。


ついでに、日本盤シングルも。



これにいたっては、タイトルの文字からアンドがはみ出して鼻の形で囲んであったり、キングズ・スペシャルの「・」が線で結んであったり、かなり雑な仕事です。
イカギターよりも、そっちの方が気になりますが、これが計算されたデザインだったら、素晴らしいセンスです。いや、そう願いたいです。
それから、アルバムの写真でアンプとギターのシールドが違って見えると書きましたが、この写真では同じに見えます。このシングル盤の写真を見なければ、あやうく僕のB.B.への評価が下がるところでした。危ない危ない。


続いて、スイカジャケといえばこれ。



Junior Parkerの74年のアルバムです。全くタイトルや内容と関係のないジャケですが、インパクト大です。
東洋人の子供が起用されているところが、日本人としては嬉しいところ。



因みにこの子供が僕の甥っ子にソックリだったので、このジャケをその親や親戚に見せた事がありますが、予想以上に反応が薄く、盛り上がらなかった事が、僕の親戚付き合いのトラウマになっています。これがジャニーズのレコードだったら確実に盛り上がっていたでしょう。やはり、Bluesはマイノリティだと実感しました。


続いて、最後はこれ。キング・オブ・スイカジャケです。



68年のIKE & TINA のアルバムです。
内容としてはBluesアルバムです。これまた内容とジャケの脈絡が全くありません。何がどうなって、このジャケにしたのか、全く想像できません。しかし、この写真にピンと来た人もいると思います。
そうです。志村けんです。
昨年末、ドリフのDVDにはまって何本も見ましたが、彼の持ちネタである、スイカの早食いと、バカ殿、ひげダンスのルーツはここにありました。
つまり、ドリフで育った僕ら世代、今の大人たちは、知らない間にBluesの影響を受けていたという事になります。
この深い、深すぎる発見を夜中の2時に自分のレコード棚の前で発見しましたが・・・



この裏ジャケのTINAの顔を見ていると、単純に悪ノリだったんだな・・・と想像できます。
因みに見開きジャケの内側はこれです。



一体何がしたかったのか、全く解りませんが、その支離滅裂な感じが2人のその後の泥沼な関係、そしてIKEの独特なアーミングを彷彿とさせて、妙に納得してしまうのでした。


次回は、「鼻の穴パート2」もしくは「お洒落編」、または「ポーズ やりすぎ編」を予定しています。