Otis Redding  「The Dock Of The Bay」




年末は何となく片付けたくなる気分です。
ふと思い立ち、レコード棚の整理を始めたら収拾がつかなくなってしまいました。
昨夜はBluesの列を順番に見直していたら、何でこんなところに・・・というレコードが
沢山ありました。どうりで聴きたい盤が探せないはずです。
しかし、いつも悩むのですが、Bluesといっても地域、年代、レーベル・・・どうやって
整理したらいいのか随分迷います。僕の場合、戦前、カントリー、デルタ、
シカゴ、テキサス、モダン・・・みたいな感じですが、例えばT−Boneはどこに入れる
べきか迷って、やはり初期のB.B.KingはT-Boneの影響大なので、同じ系列と
して扱ってB.B.Kingの手前に入れたりして、しばらくしたら忘れてしまい、探す時に
慌てたりして・・・結局は曖昧。
ただ、整理していると、こんなの持っていたのか!という発見があったり、逆に、持って
ない盤に気付いたり、面倒ですけど、なかなか楽しいものです。
次はSoulの整理をしたいですが、Bluesよりも整理が大変そうです・・・
前回に続き、Otisでもう一枚。


Otis Redding 「The Dock Of The Bay」(1968 Volt s-419)
Otisの中で最も有名な曲、The Dock Of The Bayが入っています。
実は、初めて聴いた時は、他の曲と比べて異質に感じて、好きになれなかった曲です。
何年かしてThe Dock Of The Bayは生前最後(飛行機事故の数日前)に録音された曲で、
死後、未完成だった録音をスティーブクロッパーが(確か・・)手を加えて完成させた事を
知りました。そして、Otisにとっては初めての大ヒットになった事も。
曲の内容としては、それまでのラブソングではなく、港に佇み自分の人生を振り返るといった、
ある意味、詩的な内容で、本人の歌も口笛のアレンジも従来とは違う世界です。
聴き方によっては自身の死を予感していたのでは?とも思えるし、新しい境地への
挑戦とも思えます。本人に聴かなければ判らない事ですけど。
ただ、従来と違う路線の曲、しかも死後にヒットした事は皮肉というか、何とも切ない
話です。そんな事を考えながら聴き直すと、更に心に沁みます。
他の曲はそれまでのシングルのB面や既に他のアルバムに収録されている曲ですが、
僕がこのアルバムで一番好きなのはGlory Of Loveです。いろんな人が歌っている曲では
ありますが、前半の切ない感じから後半にかけて盛り上がるところは、僕にとってのSoul、
Otisの旨味が濃縮されているように感じて、大好きです。
最初はあまり聴かなかったのですが、だんだん良く聴くようになったレコードです。


↓これは初めて観ました。You Tubeってスゴイですね。