Arthur Conrey 「Sweet Soul Music」


  


Arthur Conrey「Sweet Soul Music」(Atco 33-215)
僕が小〜中学生の頃、兄貴の影響でThe ModsアナーキーRCサクセション
などのレコードをよく聴いていました。
その頃、RCの曲でよく口ずさんでいたのが「トランジスタラジオ」と
「Sweet Soul Music」でした。
「シートに染み込んでる、おまえの匂い、他の女とは、区別がつくさ〜」の
ところが大好きでした。
それから何年も経ち、ソウルを聴き始めて定番アルバムを聴き漁っていた頃に、
このArthur Conreyのアルバムを知りました。
「Sweet Soul Music」というタイトルを見て、すぐにRCを思い出したのですが、
聴いたら全く違う曲でした。
しかしソウル好きな忌野清志郎さんがこのアルバムを知らないハズもなく、
きっとこの曲にインスパイアされてRCの曲を作ったに違いない。
・・・と、思ったのです。
歌詞の別の部分では「初めて聴いた、お前のナンバー、唇にくっついたまま…」
と歌っていますが、これはサム&デイブを初めて観た時の事を歌っているそう
なので、ソウルをリスペクトした曲という意味で僕の解釈も間違って無かった
と思うのです。きっと。
そして今年、清志郎さんが亡くなり、RCを聴き直していた時にこのアルバムが
無性に聴きたくなりました。
しかし当時のカセットテープも無いし、せっかくならレコードで、できるだけ
程度の良いものを探して宝物にしたい。清志郎さんの亡くなった今年だからこそ、
RCの中で一番思い出に残る曲と僕の中で結びついているこのアルバム、きっと
清志郎さんも好きだったハズ(妄想ですけど)のこのアルバムを手に入れたい
・・・なんて思ったのです。全く個人的な思い入れですけど。。。


そして、遂に入手しました。
内容はソウルの名盤ですので僕が言うまでもなく素晴らしいです。
ただ、今回レコードを眺めていて、改めてジャケの良さを感じました。
この目線、ポーズ、ソファーのデザイン、そして何より黒人女性といえばセクシー
ダイナマイトな魅力を強調する事が多いのですが、この小柄で華奢な感じ・・・
たまらなくキュートだと思いませんか?
とにかく、ここ最近手に入れたレコードの中では1番嬉しい。
今年、どうしても欲しかったレコードです。
これで年が越せます。