Homme Less / ホームレス ニューヨークと寝た男

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Homme Less / ホームレス ニューヨークと寝た男

(2014年 監督:トーマス・ビルテンゾーン 主演:マーク・レイ)

昨日、日活の「殺しの烙印」の事を書いたけど、スタイリッシュな映画という言葉で思い出したのがこれ。ニューヨークの写真家、マーク・レイのドキュメンタリー。タイトル通り家が無くて、内緒で友達のアパートの屋上に住んでいる人。元モデルで役者をやったり写真を撮ったり、でもパッとしない。でも容姿が良いからサマになる。この人の生き方はともかく、この映画で印象的だったのは、とにかくカッコいい人、美しい人が沢山出てくるところ。モデルやモデル並みの人がゴロゴロいるんだな、ニューヨークというのは。ストリートで声をかけて写真を撮るシーンではため息が出るような人たちがたくさん登場する。大都会の中でホームレスで暮らすマーク・レイは必要最低限の暮らしなんだけど、男前で服のセンスがいいし、体も維持しているし、社交的。誰もが同じ生き方はできないけど、その最も大きな理由は容姿と感性だと思う。要するにイケてる人だから成り立つ生活。ただ、そうなるべくして成った中途半端さもあるから、しょうもないな。と思えたりする。でも、やっぱり、どんな生き方をしていても、見た目や感性がイケてないとダメだな。と思ったりもするのです。この映画が面白いかどうかは、よくわからないけど(笑)、とにかくスタイリッシュだと感じた映画です。