Northern Soul

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昨夜は映画「Northern Soul」を観てきました。

74年のイングランド北部の街を舞台にした青春映画。1960年代にイングランド北部の労働者階級の若者たちから生まれたノーザン・ソウルを取り上げた映画で、何よりも僕みたいにノーザン・ソウルってどんな感じだったのだろう?という疑問を持っている人にとって大きなヒントが貰える映画。というのも、ノーザン・ソウルについては「踊れるソウル」くらいで、レーベルに関係なく選曲されていて何がノーザン・ソウルに当てはまるのか、よくわからなかったのです。まあ、この疑問も先日の得三でのトーク・イベントで解決していたのですが、ノーザン・ソウルの文化に触れるには最高の映画です。普段の生活の退廃的な色合いとクラブで踊るシーンの非日常的な空間との対比が良い。主人公の見た目やキャラも好きだし、実在の人をモデルにした女の子もめちゃくちゃ魅力的。かわいい。映画の後半で車の中で二人が結ばれるシーンが良かった。情熱的でエロくて青春していた。

 

そして、先日の得三でのトーク・イベントに行って良かった。映画に出てくるシーンの一つ一つの意味がとても良く解ったし、より映画が楽しめた。もちろん、前置きなしでも楽しめる映画だけど、ノーザン・ソウルのエッセンスがギュウギュウに詰まった映画なので、何気なく見過ごしてしまう事もありそう。映画を味わい尽くすには関連イベントをチェックしておくのも良いと感じたし、特に今回の得三のイベントは好企画だったと思う。

流れる音楽は60年代ソウル、ファッションも風景もいい、役者もいい、ダンスもカッコイイ。ラブストーリーをもう少し掘り下げたらもっとグッと来たかもしれないけど、欲張りかな。

 

改めてノーザン・ソウルは楽曲だけでなくダンスやスピリット、文化をひっくるめたものだと思う。60年代ソウルで踊れるやつ。といった音楽面だけでは語れないものだと実感。音楽にはいろんな楽しみ方があるし、その楽しみ方は自由だと思うけれど、同じように好きな音楽に対して、自分とは異なる楽しみ方や文化がある事、本当に面白いなあ。

 

数年前に買ったノーザン・ソウルのディスクガイドを改めて読み直したいし、機会があればノーザン・ソウルのイベントを覗いてみたいな。

 

この映画、青春映画としても面白いけど、ソウルが好きな人、ノーザン・ソウルに興味がある人には特にオススメです。

 

そういえば、今池シネマテークは最前席が座椅子なんです。今回初めて座ったけどとてもいいわ。他では味わえないリラックス感。これからは最前席で観る事にします。