Sidemen ~LONG ROAD TO GLORY~

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Sidemen

(2016年 監督:スコット・ローゼンバウム 出演:パイントップ・パーキンス、ウィリー”ビッグ・アイズ”スミス、ヒューバート・サムリン 他)

少し前に公開さて、当時、ブルース界隈で話題になっていた映画ですが、ようやく観ました。ハウリン・ウルフマディ・ウォーターズのバンドを支えた3人の話。パイントップ・パーキンスとヒューバート・サムリンはソロの作品もあり、僕も聴いていましたが、ウルフとマディの存在が大きすぎて、どうしても地味な印象だった気がします。ただ、この3人の実力は申し分なく、シカゴブルースの黄金期を支えた人たちです。それでも、そこにスポットを当てるのは新鮮だと思ったのでした。で、面白いと感じたのはウィリー・スミスの陽気な性格、パイントップパーキンスのお茶目なところ、ヒューバート・サムリンの職人気質なところなど、それぞれの人柄がよくわかるところ。撮影当時の年齢は70~90代でお爺ちゃんなんだけど、ユーモアがあって、めちゃくちゃ魅力的。特にライブの映像では演奏はもちろんだけど、歌が良い。あの年代で演奏して歌うことができる、それだけでも驚きだけど、それ以上のものを感じさせる歌でした。この映画で一番心に残ったのは、2011年に3人とも亡くなっているという事実。いくらなんでも、こんなことってある?高齢には変わりないけど、70年代から90年代と年齢もバラバラなのに。2011年に3人が亡くなったことがきっかけで作ったのかな。気になる。あと、グラミー賞を受賞した時の様子にはグッときたな。いろんな見方があると思うけど、単純に音楽を続けるっていいな、生涯続けられるものがあるっていいな、と感じさせる映画でした。