TAKE ME TO THE RIVER

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TAKE ME TO THE RIVER ~約束の地、メンフィス~

(2014年。監督:マーティン・ショア 出演:オーティス・クレイウィリアム・ベルスヌープ・ドッグ、ボビー・ラッシュ、チャールズ・スキップ・ピッツ 他)

これも公開当時に見逃した作品。メンフィスのレジェンド達とその息子(孫?)たちとのセッションを軸に進んでいく映画。とにかくセッションが素晴らしい。冒頭のオーティス・クレイとピーナッツのセッションでノックアウト。その後も夢中になって見てしまった。この映画にはソウルのレジェンド達へのリスペクトが溢れています。ラストでレジェンド達と若者のセッションがあるけど、短時間でああいうセッションが形になるという事自体、驚き。とにかく全て素晴らしい。ウィリアム・ベル、ボビー・ラッシュ、ホッジス兄弟、メイヴィスもいいなあ。ボビー・ブランドの貫録と言ったら、堪らない。あと、みんな歌詞を大切にしていると感じた。音楽が身近で、みんなが曲のイメージや言葉を共有していて、愛している。いや、これが音楽の普通の姿だよな。普段使わない言葉で歌う日本のシーンが特別だと改めて感じた。それもソウルという音楽に対する愛の形なんだけど、もっともっと歌詞の意味、曲の意味、伝えたい事を理解しなきゃダメだな、なんて思ったのでした。もちろん、難しいこと抜きで良いと感じるものを楽しんで聴いたり、演奏する、それでいいのだけど。もっと欲しくなる(笑)サイドマンを観たばかりだったので、ヒューバート・サムリンが出てきてニンマリしてしまった。すでに亡くなった人もたくさんいて、改めて、観る事ができるチャンスがあれば、逃してはいけないと感じたのでした。ソウル・ファンには強くお勧めしたい映画です。