Lil Johnson 「1935-1937」

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1935~1937年にLil Johnsonが残した録音集。詳しいことは判らない人ですが、当時は卑猥な歌を歌う女性シンガーとして人気だったようです。ピアノの弾き語りです。当時の特有の空気感で心地良いのですが、曲が進むにつれて熱を帯びてきてA面を聴き終えるころには「なにこれ、最高!」という気分になるアルバムです。活動期間は短く、他のレーベルから出ているアルバムも同じような内容だと思います。掘り下げれば面白い録音があるかもしれませんが、たぶん、それほど残っていないと思います。マイナーで録音数が少なくてグッとくる、この時代の人によくある事ですが、久しぶりに戦前ものを聴きたくなった今の気分にピッタリ。

 

なぜ、このあたりの盤を聴きたくなったのか、いや、聴かなくちゃと思ったのか、それは近々MK-5の録音をするから。MK-5は丹羽マナブとのざわこーいちのデュオで戦前もののラグタイムとか演奏しています。15年以上のキャリアがあって当初からいろいろ縁がある2人。もちろん2人の演奏はよく知っていますが、せっかくなので僕なりにイイ感じで録音したい。まずは僕が好きな音のイメージを頭に描いておきたいのです。責任を感じるけど、どんな音になるのか楽しみだなあ。乞うご期待。