雪之丞変化



雪之丞変化 (1963年 大映 監督 市川崑 出演 長谷川一夫山本富士子若尾文子市川雷蔵 他)
オープニングの画面に長谷川一夫300本記念作品。と表示されて、その本数に驚いた。それだけの映画に出ているという事は人気と実力を裏付けるものですが、この映画では主人公の雪之丞と侠盗の闇太郎の二役を演じるなど、さすがに300本記念だけある熱演が光る。何度も映画化された物語ですが、当時の大映のスターが多数出演していて、とても豪華な映画。ストーリーとしては親の仇を打つ、復讐ものです。女形の雪之丞のセリフが、そういう作品を見慣れていない僕には色っぽいのか、コミカルなのか、最初はわからなかったのですが、観ているうちに自然に感じました。山本富士子のキップの良い演技や若尾文子の恋焦がれる姿はさすがです。音楽がジャズっぽくてとてもお洒落な印象で、面白かったです。あと、ちょい役で出てくる市川雷蔵も存在感があってファンとしては思わずニヤけてしまいました。