ビーフシチューと記憶について


昨日は久しぶりに本気で料理を作りました。
先週のエバーグレイズで作ったレッドワインビーフシチューがとても美味かったので、また作りたくなったのです。若干、工夫したいところもあったし。カミサンが仕事だったので、キッチンも使いたい放題だし、まずは昼ごはんにムスコに炒飯を作って、その洗い物をしてから取り掛かりました。牛肉を切るところから初めて、その間、ポテトサラダとしめじのウインナーのチーズ焼きなどを作りつつ完成まで約2時間。その後に図書館へ行って、帰ってきてから火を入れて・・・完璧なビーフシチューができました。
う〜ん、面白い。これから週末にカミさんが仕事の時は料理をしよう。




そういえば、図書館の帰りに、昔住んでいた家の前を通ったので、降りて様子を見に行きました。小学生〜高校2年まで住んでいた家。小さな社宅で今は人が住んでなくてボロボロ。窓から中を覗いたら、懐かしくて胸が熱くなりました。家の近くの公園は無くなり、住宅が建っていて様子が変わったけれど、いつも遊んでいた田んぼは残っていて、そのあぜ道をムスコと歩いていたら、なんだかとても幸せな気分になりました。考えてみたら、僕もあの頃のオヤジと同じくらいの歳になっていて、いつも酔っ払っていてトラブルばかりの割に、子供に対してはとても心配性だったオヤジの姿と、ついついムスコの心配をしてしまう自分の姿が重なって、ああ、こういう事だったのか。と思ったりします。小さい頃、小さな社宅に住んでいた事が嫌で、なんでウチは貧乏なの?と母親に言ったことがあったけど、あれはとても酷な事だったなあ。両親が頑張って働いている姿を見ていたので、そんな事を言ってしまった事にとても後悔した事を覚えています。まあ、長崎から何のつても助けもなくこっちに来て、二人の子供を育てていたわけだから、そりゃあ楽じゃなかったと思う。その後、家を建てて引っ越した時はとても嬉しかったなあ。オヤジも母親もとても嬉しそうだったなあ。その後いろいろあったし、僕はすぐに家を出て違う場所に住んでしまったけど。オヤジも母親も亡くなってしまって、家をどうしようか考えた時、二人が頑張って残した場所に、新しく家を建て直して住もうと決めました。二人が頑張った証を残したかったというか、上手く説明できないというか、説明したら長くなるので、アレですが、そうしました。でも何故か今でも夢に出てくる家は、小さいころ住んでいた、その小さい社宅なのです。それから飲んだくれてトラブルを起こすオヤジの姿もよく登場します。17歳でそこを出てから、これまで過ごした時間の方が長いのに、とても不思議。それだけ小さい頃の記憶というのは、しっかりと心の中に残っているものだと思うのです。という事で、ムスコの記憶にどんな事が刻まれているのか、いくのか、楽しみでもあり、心配でもあるのでした(笑)