THE VALENTINOS 「LOOKIN’ FOR A LOVE」



Bobby Womackの兄弟グループThe Valentinosの62年のシングル。ウォマックは74年のアルバムでセルフカバーをしていて、そちらの方が有名かもしれませんが、こちらのオリジナルはソロと比べるとラフで楽しい感じが全面に出ています。もともと前身のWomack Brothersはゴスペルグループ。サム・クックのSARレーベルに入ってから世俗的な(?)歌をうたうようになり、The Valentinosと改名するわけで、歌自体のポテンシャルは高いのですが、この時期は特に瑞々しい感じが良いです。サム・クックが亡くなってからはパッとしない時期もありますが、ソロになってからの70年代前半〜中頃の作品はその時代のソウルのオイシイところを集約したような素晴らしいものが多いです。もともとギタリストとしてサム・クックレイ・チャールズのバンドで活動している時期もあり、器用な人だと思います。その器用さが自身の音楽にも現れていると思うのです。で、戻りますがThe Velentinos、ウォマックがゴスペルからソウルへ移行した、後のスタイルに繋がる最初の転換期みたいな時期であり、洗練される前の魅力が沢山詰まっています。という事で、明日じゃなくて今夜(6日)のOTIS'のレコードの日に持っていきます。というかいつも持っていくお気に入りの盤です(^-^)