31回目



Photo by ミッキーさん


昨夜は第2火曜日、SlowBluesでひろっぷくでした。
今月もマディ。これまでマディのアルバムを1枚目から順番に聴いてきましたが、これで6枚目。
1966年のBRASS & THE BLUESを持って行きました。
タイトルの通り、バックにホーンセクションが加わった、ゴージャスなアルバム。ホーンセクションは後から加えていますが、この時代にこういうアルバムを作るというコンセプトが何を狙っていたのかよく解りませんが、イマイチ評価が低いアルバムです。なぜ評価が低いか、僕が思うに、バックはジェイムスコットンのハモニカ、オーティススパンのピアノが素晴らしく、それだけで良い出来だと思うのにホーンセクションで雰囲気が変わってしまったからだと思うのです。ホーンのアレンジも曲によってはコミカルな感じに聴こえたりして。
ジャケについては、スーツ姿で木陰でアコギを抱えるという、一見、サラリーマンの昼休み的な雰囲気ですが、普通、ギターは持っていないし、髪型は男気溢れるリーゼント風だし、そもそもマディのギラギラ感が隠しても隠しきれない、無理矢理な感じを醸し出しているし、しかも、この録音では無関係のアコギを抱えています。いかにも、コンセプトが不明で、内容と同じ意味不明な雰囲気がジャケにも現れています。ただ、こういうアルバムも「面白いな〜」「なんでこうしたの?」「あれ?意外といいかも?」と、楽しむ姿勢で聴いてみると、とても面白いです。何事もプラス思考が大切です。まあ、何でも楽しめるようになる、駄作なんて無い、なんて感覚はヴァイナル中毒の度合いで考えると、重症かもしれませんが(笑)


1. Corine Corina
2. Black Night
3. Sweet Little Angel
まずは1曲目 ジョーターナの56年のヒット曲、コリーンコリーナのカバーです。いかにもマディに合っていない選曲というのがイイです。2曲目はチャールズブラウンの51年の代表曲、ブラックナイト。最後はB.B.Kingのカバーでスイートリトルエンジェルです。これもB.B.のイメージが強いので新鮮に聴こえます。
という事で、まとめると、マディは何をやってもマディ。時にワルノリしても、よくわからない事をやっても、マディの存在感はスゴイ!という事がよく分かります。
次回も第2火曜日です。