29回目


昨夜はSlowBluesでひろっぷくでした。
セッションの冒頭でミッキーさんが火隣灯セッションが8年目に入ったと言っていました。
毎週火曜日、月4〜5回、年間52回。7年で364回。スゴイ事です。バンドをやっている人、やっていない人、ブルースが好きな人、それほどでもない人、初心者、ベテラン・・・いろんな環境の人がいますが、演奏できる機会がある事はとても有難い事だと思います。
あと、ホストバンドの火隣灯の演奏がブルースしている事が最も大切な気がします。やはりホストバンドによってセッションの色が決まると思うし、ホストバンドの人柄や演奏、楽しく演奏できたか、楽しい雰囲気だったかなどで、リピートすると思うので。火曜日のセッションはとてもイイ感じだと思います。
レコードでいっぷくby石橋ヒロキ(ひろっぷく)をやらせてもらい、3年目。微力ながら盛り上げる事ができたら嬉しいです。・・・と、いいつつ、単純に僕も楽しいので、こんな機会を貰って有難いです。


The Real Folk Blues (CHESS LP1501)
今回はマディの5枚目。前回、ブラスANDザ・ブルースというアルバムと間違えて、人気の無い盤を持ってきます。と言いましたが、レコード番号を見たら、こちらの方が先でした。
同じ66年のアルバムですが、ブラスアンドザブルースが1507、こっちが1501でした。マニアの方、すいませんでした。このアルバムは1枚目のベストオブと並ぶくらい良い内容です。66年のアルバムで、チェスのリアルフォークブルースのシリーズはハウリン・ウルフやメンフィス・スリム、サニーボーイなどいろいろありますが、シリーズの最初のアルバムです。その中から3曲かけました。


1.Manish Boy  
55年のシングル。ここではジュニアウェルズがハープ吹いています。豆知識ですが、当時、ボ・ディドリーがフーチー・クーチー・マンのリフを拝借してアイム・ア・マンを作った事に対し、更にアイム・ア・マンを改作して作った曲。タイトルもアイム・ア・マン(俺は男だ!)に対してマニッシュ・ボーイ(大人びた少年)というのもイイです。後にストーンズがライブアルバム(ラブユーライブ)でカバーしますが、高校生の時によく聴いた思い出の曲で、当時はかなり刺激を受けました。改めて聴くと、とても単純な曲。これで成り立つのは歌詞や演奏のテンションの高さからか。マディもスゴイですが、それをカバーしたストーンズもスゴイです。


2.Gypsy Woman
このアルバムではマディのチェス初録音も入っています。録音自体はアランロマックスの国会図書館用のフィールドレコーディングで41年に録音したのが最初。その後、シカゴに出てきて、46年にコロンビアで録音しますが、パッとせず、チェスでの初録音は47年のチェスの前身アリストラットで録音したデビュー曲のこれです。もともとサニーランドスリムに誘われて、スリムのバックでギターを弾くところが、スリムのピアノとビッグ・クロフォードのベースをバックに、この曲とリトル・アニー・メイの2曲を録音。いかにも南部から出てきたばかり、デルタブルースの雰囲気を感じます。


3.Rollin’ and Tumblin’
50年のシングルです。もともとはブルースのスタンダードですが、20年代にガスキャノン・アンド・ジャグストンパーズが吹き込んだり、ロバートジョンソン、サニーボーイ(1)、マディの後にもメンフィススリムやエルモアジェイムス、ロックだとキャンドヒートやクリーム、ボニーレイット、ジョニー・ウィンタージェフ・ベック、などなど沢山の人が録音しています。が、マディのバージョンが一番有名というか、スタンダードな気がします。まあ、好みですが(笑)ここでもビッグ・クロフォードがベースでバックをつけています。


来月はスロブの14周年月間なので、蓄音機でSP盤をかけますので、マディの続きは10月です。次こそはブラスAND〜です(笑)