41回目


昨夜はSlow Bluesでひろっぷく(レコードでいっぷくby石橋ヒロキ)でした。
セッションはホストのミッキーさんが仕事で遅れ、代打で三角さんが担当。トークも進行もバッチリ、大健闘されていました。しかし、ホストって大変だな〜と改めて思いました。セッションホストの皆さんには改めて感謝しなくては。しかも火隣灯ブルースセッションは8周年を迎え、9年目に突入。もう本当に・・・素晴らしい事です。これからもどうぞ宜しくお願いします。


ひろっぷくは迷いに迷いましたが予告通り、Little Miltonにしました。


リトル・ミルトンはスタックスでの同名アルバムの影響もあるのか“ブルーズンソウル”とか言われて、ブルースとソウルをミックスした人という印象がある人です。ミシシッピ出身で10代の頃からストリートや地元のバーで演奏していて、アイクターナーに紹介されてSUNレコードのサム・フィリップスにスカウトされます。SUNの録音を集めたものも何枚か出ていますが、とてもいい感じです。その後、いくつかのレーベルの後、チェス、スタックス、マラコと渡り歩きます。それぞれ、良いアルバムを沢山出していますが、私が好きなのはチェスの4枚目、チェスの最後のアルバとなった70年の「If Walls Could Talk」と、スタックス移籍後の最初のアルバム「Waiting For〜」です。という事で、今回は「If Walls Could Talk」を持って行きました。



画像をネットで検索したら何年も前に自分で作ったHPの画像が出てきました(^_^;)


「If Walls Could Talk」(1970 Chess)
1. If Walls Could Talk
2. Baby, I Love You
3. I Play Dirty


チェスでは大ヒットになったWe Gonna Make Itがありますが、その頃からブルースの枠にとどまらない、R&B、ソウル的というか、メロディがしっかりしていて歌をじっくり聴かせるスタイルができています。この人の歌はスケールが大きいというか、説得力があります。それでいて、ファンキーなものやスタンダードなものも織り交ぜているところが魅力ですが、そういうブルースやソウルといったジャンルの壁を自由に行き来するところが、コアなブルースファンには掴みどころが無いように感じるかもしれません。ただ、好意的に言うなら、そういうスタイルにより、ブルースを一歩も二歩も前進させた人だと思います。このアルバムもそれぞれの曲を抜き出して聴くとブルースであり、ソウルであり、ファンクブルースであり、バラエティ豊かですが、それでいて統一感を感じるところがこの人の個性を表していると思います。そして、バディ・ガイの同時期の録音にも通じるチェスの空気感というか音の質感がカッコイイ良いです。そういう観点でこの3曲を選んでみました。


という事で、次回もLittle Miltonでいこうかな。しかし、その前に、来月はSlow Bluesの周年月間ですので蓄音機&SP盤でいきます!