Barbara Lynn 「Don’t Be Cruel」



1963年Jamieからのシングル。もともとはテキサス出身ですが62年にJamieに入りニューオリンズ録音で何枚か出しています。移籍後の62年にYou’ll Lose A Good Thingがヒットしますが、翌年のこの盤も隠れた名盤だと思っております。この曲はエルヴィスの有名曲のカバーですが、「冷たくしないで」むごい仕打ちをしないで・・・という歌詞をバーバラの素朴で愛らしい声で歌われると、胸がキュンキュンします。先日CD化されたアトランティック時代のアルバムも良い感じでよく聴いていますが、やはりJamie時代の音は彼女との相性が合っていて落ち着く気がします。レコード屋さんのジャンル的にはBluesに入っていたりもします。が、確かに黒いフィーリングはそう捉えられてもおかしくはないです。ただ、他のシンガーも同じですが、彼女の独特の世界観はジャンル分けは難しい気もします。左ききエレキギターを抱えて歌う姿や歌声、全てがキュートに感じてしまいますが、これは好きになった人がかかるマジックかもしれません。ただ、好きになったら全て許せてしまう、バーバラ・リン、と聴くだけで「あ、僕大好き!」と答えてしまうくらい、ツボに入った人、好きなった人にはたまらなく魅力のある人です。