Otis Williams and The Charms




寒い夜はSoulやDoo Wap、古いR&Bが沁みます。
という事で、最近レコード棚に並んでいるコーラス系のグループを順番に聴いています。
たまたま昨夜はこの2枚でしたが、Otis Williamsの歌声が堪らなく心地よく感じました。
50年代のR&B、ドゥーワップは一部のファンを除き、60〜70年代Soulと比べて一般的にはあまり注目されていない気もしますが、メジャー、マイナー含めて素晴らしいグループがそれはもうわんさかあります。
レーベルではKingやDeluxe、Federalなんかが有名で、それらのSP盤や7インチ盤を見つけたら、知らないグループでもレーベルのデザインとそこに書いてある少ない情報から一瞬で音のイメージが頭の中に膨らんでいき、買いたくなります。
その時間といったら多分、5秒くらい(笑)まさに人間の脳の処理能力はPCなんかと比べものになりません。だって、音まで聴こえて来るもんね。
どうでも良い事を書いてしまいましたが、このOtis Williams and The Charmsは50年代のR&Bでは外せないグループ。
結成は53年という事で、学生時代にバックの4人が先にグループを結成し、メインにOtis Williamsが加入してグループが完成したというよく聞くパターン。
デビュー時はOtis Williamsと単独契約をしたかったレーベルに対し、Otis Williamsがグループでの契約を求めたという、泣かせるエピソードがあります。しかし、数年後に人気が出た頃にはOtis Williamsにはもう自分達は必要ない、という事でバックの4人The Charmsが脱退。それは4人のOtis Williamsへの思いやりなのか確執なのかよくわかりませんが、Otis Williamsは慌ててメンバーを探して再始動します。
Otis Williamsは新しいグループも引き続きThe Charmsの名前を使おうとしますが、オリジナルのThe Charmsがそれを認めず、訴訟問題に発展。泥沼になっていくのでした。決着が着くまでの間、レーベルにはOtis Williams and The His New Groupと書かれています。
初期も後期もどちらも素晴らしい録音が沢山あるあたり、Otis Williamsの実力、やはり彼がグループを支えていた、まあ、メインですので当たり前ですが、彼の存在の大きさを実感するのでした。
僕が好きなのは、The Jewelsのカバーで彼らの最大のヒット曲Hearts of Stone、それからTwo Hearts(途中のサックスの感じが堪りません)、そして、Snooks Eaglinがカバーしているバージョンで好きになって、後でこっちを聴いてシビれてしまったLing Ting Tongなどです。
全部You Tubeにあったので貼っておきます。
こういうのを聴くと、歌の魅力に溜息が出ます。
こんなグループがわんさかあるんだから、そりゃあ、もう、レコードを買うのを・・・じゃなくて音楽聴くのを止められません(笑)