JOE TEX 編


先日書いたJOE TEXですが、少しジャケを紹介します。
前回も書いた通り、60年代前半から活躍していますが、R&B、ソウルの隆盛期から
70年代後半のディスコブームまで、それぞれに時流に乗った活躍をしています。
スローの曲での心地良さとアップでの勢いのギャップが好きです。
印象としては、初期から後期にかけてだんだんと洗練されて弾けていく感じですが、
ジャケもそんな姿を反映しています。


まずは1枚目。
アトランティック時代のレコードを聴いた後に、初期録音を集めたCHESSの
このレコードを聴いて、更に好きになりました。ソウル、R&Bの名盤です。



いかにも60年代初期のシンプルなジャケです。
こういう飾り気の無いジャケの方が逆に内容を期待させます。


そして前回も載せたアトランティックからの1枚目。
1枚目という事だからか、ジャケから勢いが伝わってきます。



見方によっては、
「いや、ちょっと待って下さいよ〜、下さいよ〜、下さいよ〜、下さいよ〜」
と言っているようにも見えます。


次はアトランティックのベスト盤。
1枚目〜4枚目の内容を集めたもの。名曲揃いで充実しています。



まるで俳優のような佇まいです。笑顔もスーツも満点です。
特にスーツは現代でも通用するくらいのお洒落具合です。
見方によっては、
「いやあ、レコード出してみたら、何だか儲かっちゃってさ。
次は日本料理店でも出そうかな。ハハハ。」
と言っているようにも見えます。


次は「With Strings & Things」というストリングスをバックにしたアルバムです。



内容に合わせてかジャケまでストリングスをバックにしています。
足元の薔薇がメルヘンチックです。本気なのか冗談なのかよくわからない
絶妙な世界です。こういうの好きです。
見方によっては、
「僕、本当はこういうの好きだったんだよねー
そういえばさあ、君が買ってた株、下がってたよねー。ハハハ。」
と言っているようにも見えます。


但し、裏ジャケではソウルシンガーとして真摯に働いている姿も見せて、しっかりと
フォローしています。本当、この写真カッコイイです。



次はEPICからのアルバム「BUMPS & BRUISES」です。
ダンサブルな内容へ移行していきますが、ジャケにもそれが反映されています。



見るからに踊りたくなるようなジャケです。
見方によっては、
「ええ〜っ!」
「でも旦那は気付いてないんだよね?だったらいいじゃん。」
「だよね?」
と言っているようにも見えます。


裏ジャケの自信満々のアップも、このアルバムへの本人の自信を感じさせます。



見方によっては、
「むふふ。ディスコブームね。これでまた儲かっちゃったもんね。」
と言っているようにも見えます。


で、最後はこれです。



タイトルに関係している事はわかるものの、いまいちシチュエーションが
解らないですが、一大事である事は伝わってきます。
衣装、左手に持っている道具の使い道など、ツッコミどころが満載です。


そしてこのアップ。



見方によっては
「ええ〜っ、金塊が出たというのはウソなのか!」
と言っているようにも見えます。


という事で、書いていたら何だか金の亡者みたいな流れになってしまいましたが、
本内容、ましてや本人の人格、事実とは全く関係のないフィクションです。念のため。
そして、僕はソウルシンガーとしてのJOE TEXは大好きです。念のため。
だったら内容の事を書けよ!と言われそうですが・・・
と、とにかく、「いやあ、ジャケの世界は本当に深いですねえ」という事で。つづく。
・・・きっと。