Clarence Carter 編


レコードのジャケは面白いです。
特にBluesやSoulのジャケは面白いものが多いと思います。主観ですけど。
以前書きましたClarence Carter、先日、順番に聴いていましたが、つくづくジャケがいいなあ。
と思い、試しに今回はジャケばかり載せてみます。まずは1st。



「This Is Clarence Carter」68年アトランティックからの1stアルバム。
アコギを持っています。演歌歌手みたいな佇まい。
ノリノリのサザンソウルという中身が想像できないジャケです。
因みに僕の耳ではアコギは聞き取れませんでした。
本人がアコギを弾いているかは解りませんが、そんな事を気にしてはいけません。
だってジャケ的にはかなりナイスですから。




「The Dynamic」69年のセカンド。
黒い雰囲気がムンムンしています。とてもジャケット用に撮ったとは思えませんし、
もっといい写真もあったと思います。
多分、写真から伝わる”黒さ”を重視したと想像しています。
暗さではありません。あくまでも黒さです。
因みに写真のジャケには剥がれがありますが、このジャケの写真を別のHPに載せていたら、
知らないブログやHPに使われていました。
そういえば、僕の拙い文章がオークションの紹介文に使われていた事もありました。
ネットってスゴイ。適当な事書いたら怖いですねえ。手遅れですけど。




「Patches」70年の4枚目(本当はジャケ的には3枚目もカッコイイのですが、
残念ながら持っていません)。
これ、ジャケとしてはかなりカッコイイと思います。
顔の表情が違うところが良いですし、何より、その笑顔がとっても良いです。
デザイン的にはシンプルですが、好みです。
もしも僕がレコードを作るならば(もしもね)、パクリたいジャケの一つです。




「Sixty Minutes With Clarence Carter」73年のFAMEからのアルバム。
かなりお気に入りのジャケです。この黒さ溢れるユーモアセンス、どうですか。
「いやあ、参っちゃったよ、時間が押しちゃってね」と言わんばかりのポーズもナイスです。
僕がパクるならば、針の代わりに手足で時間を差しておきたいところです。




「Real」74年のABCからのアルバム。
本人のアップをジャケにしているものは沢山ありますが、どうですか、この半笑いの笑顔。
普通、アップのジャケの場合、爽やかな笑顔かシリアスな表情、情熱的な表情が多いと
思うのですが、何かを企んでいるのか妄想でもしているようなイヤらしい感じ。
このあたりに本人のキャラが滲み出ていて好きです。



「A Heartfull Of Soul」76年のABCからのアルバム。
これまた相当好きなジャケです。この衣装と自信あり気な本人の表情が堪りません。
どんなシチュエーションなのか全く想像できませんが、敢えて想像してみると、
「ハート一杯のソウルをお一つどうぞ」というイメージでしょうか。
しかし、こんな格好の果物屋はいないと思うので、お客さんの設定で
「ハート一杯のソウル、手に入れちゃったよ」という感じでしょうか。
グレープフルーツのハートがイカしてます。
もしかして、そのハートが謎を解き明かす鍵かもしれません。




「Between A Rock And Hard Place」 90年の一番からのアルバム。
ソウルの大御所に何てことするんだ!と、ファンから怒られそうですが、
きっと、夜飲みに行ったらこんな感じでデレデレしているんだろーな。
と想像してしまいます。
「いくつになってもお好きですね。」と、声を掛けたくなります。
内容も「ワシ、まだまだ現役なんだよね。へへへ。」と、お姉ちゃんにアピール
しているみたいに、ナイスです。


などなど、良いジャケはClarence Carterだけでもまだ沢山ありますし、
BluesやSoul全体で捉えたらもうキリがありません。深いですねえ。
酒でも飲みながらジャケを眺めてあれこれ妄想するなんて、最高ですよね。
・・・ですよね?