Jimmy Reeves Jr 「Born To Love Me」



   




先日やりましたレコードの日では、Bluesと言えばCHESS、CHESSと言えば
Muddy Watersという事で、マディウォーターズをテーマにしました。
その準備もあり、ひたすらマディのレコードばかり聴いていました。
そのおかげでマディの良さはもちろんですが、改めてCHESSの音、
その時代に応じたアルバムのコンセプト作り、企画力の凄さを感じました。
もちろんCHESSと言えばマディ以外にも数々の名盤、Blues好きなら
誰もが聴いた事がある名前やアルバムが山ほどあります。
しかしCHESSには名盤の影に埋もれているアルバム、でも隠れた名盤と
呼びたいカッコ良いアルバムも多いです。これもそんな1枚です。





Jimmy Reeves Jr 「Born To Love Me」 (1970 CHECKER CK 3016)
その名前、写真からも連想できそうですが、あのJimmy Reedのフォロワーです。
本人は心酔していますが、全くの他人です。息子になりたかったのでしょう。
ジミー・リードと言えば、Blues界の巨人であり、数々の名曲がありますし、
当時の人気は相当なものだったようですので、その気持ちもよーくわかります。
ということで、このアルバムの約半分はジミー・リードのカバーですし、
その他の曲も本家を意識していると感じます。しかし、侮れません。
バックはWillie Dixon(B)をはじめ、Shakey Horton(= Walter Horton)(Harp)、
Matt Murphy(G)、Sunnyland Slim(piano)という豪華メンバー。
本人の適度に力の抜けた歌もいい味出しています。
そして、何と言ってもB級的なコーラスと明るくロッキンな曲調が良いです。
リード云々を抜きにしても、魅力的なアルバムだと思うのです。
名付けるなら『楽しいB級ロッキン・ブルース・アルバム』でしょうか。
ただのバッタ物ではありません。B級(決して悪い意味ではありません)
Bluesの名盤だと思います。お気に入りの1枚です。




と、レコードの話を書いたりして、一昨日の恥ずかしい日記を挽回できたかなあ。