まむしの兄弟 懲役十三回

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まむしの兄弟 懲役十三回
(1972年 東映 監督:中島貞夫 出演:菅原文太川地民夫、光川環世、三島ゆり子、雷門ケン坊 他)
シリーズ3作目。1作目の中島貞夫が再び監督で、1作目の勢いが蘇ったのか、3作目だからか、二人のキャラも確立されてきた感じがする。気の利いたセリフも多いし、グッとくる場面も多い。特に光川環世が演じる雪子が子供を置いて男を追いかけていき、帰ってきた時に、政が雪子に対し母親を失う子供を思って叱る場面が良かった。ああいう人情味のある場面によってはちゃめちゃな行動や、今の映画では完全にアウトなシーンも許せてしまう。まあ、そういうバランスはちゃんと考えて作っているはずだし、頭では解っていはいるけど、いいなあ~と感じてしまう。しかし、だいたい主人公が簡単に恋をしてしまう、しかもそれが実らないという、このパターンはトラック野郎も同じだし、寅さんも同じ。それも解ってはいるけど、好きなんだなあ。