八甲田山

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八甲田山(1977年 東宝 監督:森谷司郎 出演:高倉健北大路欣也三國連太郎藤岡琢也加山雄三加賀まりこ秋吉久美子 他)

最近、予定の無い日は長編の映画をよく観るのですが、午前十時の映画祭で八甲田山が上映されると知って、行ってきました。名作だし、内容はよく知られているとは思いますが、改めて、あの時代にCG無しで雪山の恐怖をリアルに描いている事に驚きます。雪の恐ろしさがよ~く分かりました。そして、組織の不条理さとトップの判断ミスによって悲劇を招く姿は現代にも共通するものだと感じました。老害、とまでは言わないまでも、上に立つ人間は自分の判断に自信を持つことも大切だけど、疑う事も大切なんだよなあ。でも、ブレない事も大切だし、責任を取ることも大切。最後の自決のシーンは選択としてはそれしか無かったのかもしれないけど、失ったものの大きさを考えると虚しい。まあ、これも現代の様々な事件に共通するのか。要するに昔も今も人間は変わっていないという事かな。俳優陣の演技は言うことなしだし、見応えのある名作だと思います。それから、女優陣では加賀まりこ秋吉久美子がとても魅力的。特に黙々と道案内をして到着した時にほのかな笑顔を見せる秋吉久美子なんて天使のようです。僕が言うまでもないですが、観た方が良い映画だと思います。

 

そういえば、雨の日はトイレが近いのですが、昨日は雨で、しかも169分という大作なので、心配した通り途中でトイレに行きたくなって大変でした。席の配置上、最前列を横切るという苦渋の決断をして、冷たい視線に耐えながらトイレから戻ると、席の近くで100円を拾いました。神様ありがとう。

というどうでも良い事をツイッターに書いたら、午前十時の映画祭のアカウントにリツイートされて恥ずかしかったです。ちゃんと映画の感想を書けば良かった(笑)