女経



女経(1960年 大映 監督 増村保造市川崑吉村公三郎 出演 若尾文子山本富士子京マチ子船越英二川口浩 他)
増村保造若尾文子市川崑山本富士子吉村公三郎京マチ子、それぞれ3つの話が入ったオムニバス。船越英二川口浩野添ひとみなど、当時の大映のスターが脇を固め、とても見ごたえのある話ばかり。当然ながら一つ一つの話が短いのですが、描こうとしているテーマや監督、俳優の個性の強さが面白くて、それぞれ印象に残る。一回だけでは味わい尽くせない気がして、3回観ました。若尾文子の溢れ出る色気はここでも全面に出ています。強いのだけど、なんだかとても可愛いいんだなあ。そして山本富士子の美しさ。それに翻弄される船越英二もイイ。京マチ子の強いけれどその影にある女心が表に出た時の可愛さ。それぞれの個性を上手く使い、それぞれの女の魅力が表現されています。しかし3人ともいい女だなあ。溜らないです。