温泉女医

温泉女医

（1964年　大映　監督：木村恵吾　出演：若尾文子、中村鴈治郎、丸井太郎、姿　美千子　他）

これも角川チャンネルのおかげで観る事ができた。さほど話題にならない作品で、ノーマークだったけど、若尾文子ファンとしては押さえたいところ。ジャンルで括れば喜劇になるのかな。明るさがあってテンポの良いあの感じは、そうこれこれ、と感じてしまう、当時の大映の空気感。とても好きです。最後まですっと観る事が出来た。まあ、時間も短いけど(笑)東京おにぎり娘と同じく、やはり中村鴈治郎の存在感にやられてしまう。ストーリーは、今の映画やドラマと比較すれば強引で安易かもしれないけど、描こうとしている世界は嫌いじゃない、というか大好き。しかし若尾文子は若い役でも何とも落ち着いた色気のあるオーラがあって、その喋りやキャラクターは確立されているよな、と改めて感じたのでした。若尾文子ファン、大映ファンは観ておきたい作品だと思うのです。