THE FALCONS 「SWIM / I FOUND A LOVE」



The Falconsは1955年結成のデトロイトのヴォーカルグループ。優れたヴォーカリストが何人も在籍していますが、その中でも60年〜63年に在籍したWilson Pickettは有名。このシングルはピケット在籍時62年のヒット曲。僕が初めてこの盤を聴いた時はSWIMのピチャピチャという水の音に凝ってるな〜と驚いて(笑)、そこからグイグイ進む演奏の勢い、歌のカッコ良さ、更に間奏のギターが前に出ているところに惹かれました。改めて聴き直すと、やはりピケットの歌の素晴らしさが際立ちます。カップリングのI FOUND A LOVEもソロになってからのバージョンも好きですが、やはりここでの初々しさ、生々しさ、ヒリヒリした感じには代え難い魅力があります。後にサザンソウル、ディープソウルの代表格になるピケットですが、この時点で既に強烈なソウルを発しています。その時代背景、レーベルの特質、シンガー本人の経験値や力量の変化、人生経験から来る語り・・・ソウルの魅力にはいろんな要素があるのですが、特に酸いも甘いも知った大人の男の魅力にシビれたりします。ピケットもまた然り。若ければ良いという事は無い・・・と言いたいところだけど、若いからこその魅力も確かにある。いや、とっても良いのです、この2曲。ピケットが大好きで聴いた事が無い人には是非、お勧めします。
金曜日OTIS’でレコードをかけますが、もちろんこれも持っていきます。是非、お越しください〜