お別れ


日曜日は岩村酒造の蔵開きということで、美味い酒が飲めるぞー、
っと浮かれていたら一転、カミサンのお祖母さんが亡くなった。
昨日が通夜、今日が告別式。突然の別れ。
カミサンのお祖母さんとは一度もちゃんと話をした事が無い。
ただ、結婚前、バツイチの僕に何の先入観もなく応援してくれていた
事をカミサンに聞いていて、本当に感謝していた。
それはカミサンの両親も同じだけど。
僕らの結婚を楽しみにしていたのに、脳梗塞で倒れて療養生活を送る事になった。
病院へ送って行ったり、面会に行く事は何度かあったけど、病気の事もあり、
ちゃんと感謝の気持ちを伝える事はできなかったと思う。
そのことがずーっと心に引っ掛かっていたんだけど、昨日、お祖母さんの顔を見ながら
これまでの感謝の気持ちを伝えた。でもそんな僕の気持ちなんてちっぽけなもので、
既に全てを解かってくれていると感じた。なんだかスッキリしたというか、救われた。
手を合わせる我が家のベイビーを眺めながら、お祖母さんがいなければ我が家の
ベイビーは存在しない事、命の繋がりについて考えていた。
通夜の前、同じく療養生活をしている親父の面会へ行った。
無性に親父の若い頃の話が聞きたくなって、久しぶりに話し込んだ。
母親の余命が3ヶ月と言われた時に、ひたすら母親から母親の歴史を聞いた事を
思い出す。自分のルーツを知りたい、母親の存在を残したいという気持ちが
あったと思う。でも、母親を亡くした後に思ったのは、自分自身が自分の両親や先祖の
存在の証明みたいなものじゃないかという事。ベイビーが誕生してから、ますますそう思う。
命を大切にする事、人生を楽しむ事が、両親や先祖への感謝の気持ちを表す事と同じだと思う。
カミサンにそんな話を熱く語ったけど、かなり酔っ払っていたから説得力が無いだろーな。
とりとめの無い話になってしまってスミマセン。
お別れは終わり。ただただ悲しいもの。
じゃなくて、「さよならCOLOR」みたいな前を向いた別れがいいね。