ちょっと思い出しただけ

 

ちょっと思い出しただけ

(2022年 東京テアトル 監督:松居大悟 出演:池松壮亮伊藤沙莉尾崎世界観河合優実 他)

ジム・ジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットは大好きな映画で内容もだけど、ウィノナ・ライダーが最高に好きでした。どれくらい好きだったかと言うと、絵を何枚も書くくらい(笑)僕の青春の思い出の一作。最近、伊藤沙莉が好きなので、何も知らずにこの映画を観始めたのですが、最初に思い浮かんだのがナイト・オン・ザ・プラネットでした。そしたら映画の中で主人公の2人がナイト・オン・ザ・プラネットを観たりお気に入りの映画だと伝わるシーンがいくつもあって、やっぱりな、と思ったりして。ただ、その映画に対するリスペクトや愛情が伝わってきて、とても良かった。で、クリープハイプも大好きなバンドですが、尾崎世界観が出ているのもうれしかった。しかも大切なちょい役で。エンディングでテーマ曲が流れるのだけど、ギターのリフが流れて急に世界が濃くなって、曲が始まっていく感じ、この映画そのものの価値が上がる瞬間だと思うくらい、最高のエンディングでした。内容は、とにかく池松壮亮伊藤沙莉の素晴らしさが堪能できる。ホントに魅力的だし、2人のやりとり、セリフも最高。絵も良いしストーリーも良い。ここまで褒めたくなる映画は久しぶり。本当におすすめだし、これからも大好きな映画だと言うと思う1作。

あとで調べてみたら、クリープハイプ尾崎世界観がナイト・オン・ザ・プラネットが大好きで、それにインスパイアされて作ったナイト・オン・ザ・プラネットという曲に基づいて、松居監督が書き上げた作品との事。曲が先だったのね。その流れもいいし、曲の存在感があるのも納得。

しかし、伊藤沙莉がめちゃくちゃいい。あの声が大好きになってしまった。