Day 1 : Tom Waits / "Closing Time"



ほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聞き続けている(ごくたまにであっても)生涯のお気に入りアルバムを10枚。毎日ひとつずつジャケを投稿する。説明は不要。毎日誰かを指名する事。


Face Bookで指名されたのでやってみます。が、10枚選ぶのは無理(笑)とりあえず、主旨に合うアルバムを適当にあげていきます。
説明は不要というルールなので、ジャケの写真だけ投稿していますが、さみしいのでこっちで少し書きます。といってもアルバムの内容については専門家に任せて、選んだ理由とか思い出とか書きます。


Tom Waitsを初めて聴いたのは高校生の時。3枚目の「娼婦たちの晩餐」というライブアルバム。ライブと言ってもナイトクラブに仕立てたスタジオでの録音ですが、その雰囲気が大好きでした。特に「ベター・オフ・ウィズアウト・ア・ワイフ」が好きでした。要するに結婚なんてしない方がいい、といった曲だけど、そのサビのメロディーがお気に入りで今でもたまに口ずさみます。その後、当時出ていたアルバムは全部買いました。その中で1〜2枚目と3枚目のギャップが大きくて驚いたのですが、3枚目のしゃがれた声とは別人のような声、そして心にしみるメロディ。特に1枚目の「Closing Time」は何度も聴きました。1枚目なのにクロージング・タイムというタイトルも好き。Ol’55は20代からの僕のレパートリーです。当時から今まで弾き語りでよく歌いました。20代の後半にピアノを習っていましたが、その時最初に先生にリクエストしたのもOl’55。グレープ・フルーツ・ムーンも練習したなあ。どちらももう弾けないけど(笑)トム・ウェイツの本や雑誌もよく読んだし、海賊版のビデオも沢山集めた。出ている映画もチョイ役も含めて観た。バーボンとタバコのイメージが強くてその姿にも影響を受けていました。でも、ある日雑誌を読んだら、酒もタバコもやめて田舎に暮らしている事を知って、取り残された気分になったのを覚えています。それでも、そんな風に自分の価値観で生きている姿に共感したものです。イメージに憧れる時は誰でもあるけど、その次に自分らしいカッコ良さを身につけなければカッコ悪いな。なんて事をよく思ったものです。あれから20年くらい経ち、今も同じような事を思いながらカッコ良くなれていない。なんで?(笑)最近のアルバムも聴くし、記事を見かけると自然とチェックします。好きなアルバムや曲は沢山あります。でもトム・ウェイツで1枚を選ぶならやっぱりこれになります。