手伝い


日曜日はムスコが所属している合唱団のお手伝いでした。
今年、バルセロナの世界合唱祭に招待され、その帰国凱旋公演という形の演奏会でした。
前日は浜松で演奏して帰宅したのは深夜1時過ぎ。明日、舞台係の手伝いね。朝10時集合で、服装は上下黒。とカミさんから言われて大慌て。
ゆっくり演奏を聴くつもりでいたけど、まあ、面白そうだな、と思いつつ、とりあえず服を準備して寝ました。



で、当日。会場は岐阜のサラマンカホール。とても素晴らしい会場でした。
こういう演奏会の手伝いは初めてなので、どうしてよいのか解らず、最初はビビりましたが、それも含めて全てが新鮮で、刺激的でした。
舞台の責任者は何とセッション仲間で、久しぶりに会えてとても嬉しかったです。




仕事はステージ転換のセッティングで、譜面台や椅子やピアノの移動をするのですが、これがまためちゃめちゃ大切で責任重大。
リハから本番まで一日、集中して過ごしました。
ゲスト奏者の一人にゴーストライターで有名になってしまった新垣さんがいましたが、めちゃめちゃ良い人でした。
もうひとりの有名なピアニストと2台のピアノで演奏するのですが、リハの演奏を聴いたら、もう強烈で、鳥肌が立ちました。
僕が知らないだけで有名な奏者が何名もいましたが、リハを聴いただけで、来て良かったなあ〜としみじみ。



素人の僕にでもわかる演奏の迫力、表現力、音の良さ。そして合奏団のレベルの高さには改めて驚きました。
本番は2階のバルコニー席から見下ろす形で、最後の演目しか観れませんでしたが、静まる観客を前にソロで歌い出す時の緊張感と、響き渡る歌声、オーケストラと合唱が重なった時の迫力というか説得力、それに聴き入る観客の姿、力強い拍手。。。グッときました。
本番では舞台の袖から出演者を送り出し、演奏後の出演者を迎えるのですが、満員の会場の中、ステージに向かう緊張感、演奏後のスッキリとした表情、その変化がとても良かったです。
本気で音楽をやっている人達の本気の演奏、まわりのスタッフの仕事ぶり、それに感動する観客の様子。
その姿を観ながら、自分のライブがいかにアマチュアなのか、思い知りました。
例えば、リハ。本番に向けて、毎週末2日間、6時間の練習。それもめちゃめちゃ厳しくて集中した練習を重ねているのです。
その上で、関わるスタッフ全てが参加した当日のリハ。2時間を超える本場を成功させる為に、演者だけでなく、スタッフ全員が持ち場で集中して準備をしています。
その姿を見て感動してしまいました。
お客さんを感動させる、お客さんの心を動かす為には、これくらい本気で準備しないとダメだ。
つくづく思いました。




終演後、お客様を見送り、舞台を片付け、演者や関係者の懇親会的な時間がありましたが、ゲスト奏者の皆さんの人柄がとても良いのが印象的でした。
素晴らしい演奏する人は、やはり人間的にも魅力があるんだなあ。
疲れたけど、とても良い経験をさせてもらいました。