Love×Lettersについて


初めて曲を作ったのは高校1年の頃でした。
当時の歌詞を読み返すと猛烈に恥ずかしいのですが、今よりもまともな人間だったんだな、と思ったりします。いろんな事に怒って、憧れて、斜に構えて、カッコつけて、今よりもっともっと「考えて」いた気がします。
フロントで歌い始めたのは20代初めの頃やっていたバンドからです。
今振り返っても、よくあんなにポンポンと曲ができたものです。
音も曲も結構いい感じだったと思います。ただ、僕の歌がイマイチでした(笑)
僕の20代は大きな波が沢山ありました。恋人やそうじゃない人たちとのあれこれ、家族、死別、結婚、離婚、介護、などなど・・・
落ち着いて音楽ができない時期が続いたけれど、そんな中で20代後半に一人きりになった時がありました。
一人きりついでに一人で曲を作って形にしようと思い、宅録にはまって、いつも機材をイジって録音していました。
2曲程、中途半端に認められましたが、結局、世には出ませんでした。
作曲家の事務所の人によく言われたのは、人に提供するよりも自分で表現するタイプの曲という事でした。
自分の歌に自信がなかったのもあるし、人に提供する事ばかり考えていたので、当時は悩んだものです。その頃は曲を沢山作って、沢山こんがらがっていましたが、それもいい経験でした。
その他に細々と弾き語りをしたり、アホみたいにレコードに金をつぎ込んだり、あちこちライブに行ったりしていました。
その後、30代になり、もう一度家族ができて、子供を授かった時に、子供が生まれるんだから、ちゃんと好きな事をやろう。
できれば、カバー中心で好きな音楽を楽しくやるバンドを・・・
と思ってメンバーを探しました。
そしてFive Minutesを結成するのですが、同時に、オリジナルの弾き語りも細々と続けていました。
オリジナルを人前で歌うのは、ある意味、人前で裸になる事だと思います。弾き語りで演奏するのは、とても孤独な事です。バンドをやっていると尚更、そう思います。
でも、なんと言うか、背筋が伸びるのです。
失敗しても、成功しても、得るものがあると感じていました。だから年に数回、弾き語りの機会を作っていました。
Love×Lettersの相方であるminoriちゃんは、その頃ハモニカを始めたばかりでした。当時、FiveMinutesの相方のnobuさんがminoriちゃんにハモニカを教えていたので、その姿勢と成長ぶりに刺激を受けていました
ある日、minoriちゃんが僕の弾き語りを聴いてくれました。
気に入った様子で、その後、録音したものを聴いて、歌を覚えてくれていました。
一緒に演奏する事にしたのは、僕の歌を一番理解してくれていたからです。オリジナルを一緒に演奏する上で、一番大切な事だと思います。
ユニット名であるLove×Lettetrsについては、このユニットをやる時にラブソングを中心にやろうと思っていたので、僕のラブレターを聴かせるようなものだ。
という事から、名づけました。
老若男女、だれが聴いても共感できるのは恋愛話だと思ったからです。
色恋ものの歌なんてやりたくない、とか、恥ずかしいと思っていた時期もありましたので、我ながら大した心境の変化です。
自分でもよく解りませんが、年を重ねて恥じらいがなくなってきたのかもしれません。良く言うと、昔より素直というか、自然な姿をさらけ出せるようになったのかもしれません。
と、言いつつ、今でもかなり恥ずかしいですし、まだまだ隠していますけど(笑)
鶴舞のJIMS PLACEさんで毎月演奏させてもらえる事になり、今年で2年が経ちました。その間、一緒に演っているminoriちゃんはメキメキ成長しました。
MCもいい感じに世界ができつつあります。
でも、まだまだ発展途上だし、いろんなタイプの曲をやりたいと思っています。
そして、来年はバンド化も考えています。
曲のイメージも更に広がるし、もっと面白い事ができる予感がします。
ブルース、ソウル、R&Bなどのカバーを演奏している時とは全く違う世界ですが、これも僕。
気張らず、のんびり、ゆる〜く、続けていけたらいいな、と思います。


と、ダラダラと書いてみました。
さて、ここまで読んだ方なら、音を聴きたくなったのではないでしょうか?
偶然にも、明日、緑区のALLANPOOHSANで演奏します。


12月8日 20:30〜 ALLANPOOHSAN
名古屋市緑区滝の水1丁目604−2
with
memtory[井上大地 G 野沢こーいちHp 大野香 Vo]
MAGASTA-SHIMA(Vo・G)


・・・しかし、長い告知になったなあ(笑)