セクシー編



眺める度に、つくづくいいジャケだと思うこのアルバム。
セクシーと言うよりキュートという言葉が似合う気がしますが、ソファーに女性が横たわるジャケは他にもあったなあ、という事で、棚をゴソゴソ漁りました。
後半、少し脱線しますがご了承願います。


まずはこれ。minnie Riperton「Stay In love」です。



有名な「Perfect Angel」では素肌にオーバーオールにアフロ、溶けかけのアイスクリームを持って微笑むという、なんとも若々しい姿でしたが、一転、大人の女性になっています。
ちょっと険しく見える表情が挑発的に見えます。なかなかの美脚です。


次はこれ。Aretha Franclin「LA DIVA」です。



アレサはナイスなジャケが沢山ありますが、このアルバムではそれまでのイメージから一転、大人の雰囲気を醸し出しています。



濃い目のメイクにセクシーな胸元、それまでのソウルダイナマイトなイメージから変身しています。
でも裏ジャケを見てみると・・・



右上の写真はジャケと同じくゴージャスな大人の世界ですが、ついつい左下の写真が気になってしまいます。多分、バックコーラスの人達だと思います。



右「あれあれ、頑張っちゃってるわね」
左「う〜ん、わかんない。ギャラいくら?」
と言っている様にも見えます。何故この写真を載せたのか謎ですが、こういう統一感の無さが、セクシー路線への照れなのか、方向転換への反抗なのか、それともギャグなのか、妄想を掻き立て、ジャケの世界を盛り上げてくれます。


続いて、胸元といえばこれ。Candi Staton「NIGHTLITES」。



ここからはソファから降ります。
シチュエーションも衣装も胸元も、まさにセクシーです。
これも裏ジャケのギャップがいいです。



「なんちゃってー」と言っているようにも見えます。
ジャケのセクシーさに対して照れているのでしょう。


またまた胸元続きです。Denis Lasalle「Here I Am Again」。



女性ソウルの重鎮という感じで、セクシーなイメージが無い人でしたので、このジャケを見たときは何とも言えない気分でした。スルーしておきたいところですがあえて載せました。ちょっと恥じらいの表情なのに、風俗店の元締めのような貫禄を感じます。


次はちょっと激しくBetty Davis「Nasty Gal」。



「だれよ、ここにバナナの皮を置いたのは!」と言っているようにも見えます。セクシーとは言い難い気もしないでもないですが、まあ、お好きな方もいるでしょう。
そして裏ジャケは・・・



「ふ〜っ、ちょっとこのスケボー乗りにくいわ〜」と言っているようにも見えます。
う〜ん、ホットです。


激しいといえばこれ。Yvonne Fair「The Bitch Is Black」。



ボンデージ風の衣装にムチを持っています。まさにSMなんですが、写真の枠が妙にポップで、写真とのアンバランスさが意味不明で、なかなか良いです。


次はこれ。Sylvia「PILLOW TALK」。



以前、紹介しましたが、タイトルといい、胸元といい、セクシー編には欠かせないジャケです。
ま、まあ、セクシーというには若々し過ぎる気もしますが、インパクト大のナイスなジャケです。
裏ジャケも素晴らしいです。



「ええ〜っ、違う違う、一緒にいたのはお父さんだって〜」
と言っているようにも見えます。


電話続きです。Lynn White「Blues In My Bedroom」



ベッドルームで電話でブルースな知らせを聞いた哀しい女。というコンセプトでしょう。
でも、なんとなく受話器が電話に見えなくて、「むふふ。大蛇を捕まえたもんね」と言っているようにも見えます。


電話といえばこれです。Millie Jackson「It hurts so good」。



これは大好きなジャケで以前部屋に飾っていました。
色合いといい、涙といい、何とも切ない雰囲気です。
電話の内容は恋人からの別れ話に違いありません。愛に裏切られた一途な女性の哀しみ。
このジャケからいくつもの物語が妄想できます。
でも、次のアルバムでは一転します。



蜘蛛の巣に引っかかっています。
まるで、「浮気相手もろとも成敗してやったわい」と言っているようにも見えます。
女性は恐ろしいです。
更に時は過ぎ・・・



なんか、もう、ウハウハ状態です。
一体どんなシチュエーションなんでしょうか。
そして裏ジャケは・・・



更に大変な事になっております。
涙の別れ、復讐、復活・・・女性の変貌は恐ろしいです。


という事でセクシー編、少し脱線しましたが、今回はここまで。
やはりジャケの世界は深いですね。