Sam Cooke



先日、オバマ大統領のキャッチコピー「Change」で改めて脚光を浴びましたが、
Sam Cookeの名曲「A Change Is Gonna Come」の歌詞、
"It's been a long, a long time coming. But I know a change is gonna come"
アメリカ初の黒人大統領の誕生、これまでの歴史を想像しながら聴くと、
これまでとはまた違った感動があり、涙が溢れてきました。
そして、更にSam Cookeが好きになりました。
僕が一番好きなアルバムは以前も書きましたが「Night Beat」です。
http://d.hatena.ne.jp/hiro0609/20070215
これは今でも変わりません。が、大差なく他のアルバムも好きで、
まあ、言ってみれば、サムの唄は全部好きです。
曲だけでなく、そのルックス、存在そのもの・・・全部ひっくるめて。
それで余計に自分で唄うのは無理、唄ってはいけないと思っていました。
(まあ、他のアーティストに対しても同じような気持ちですけど・・・)
しかし、最近、少しづつサムの曲を練習し始めました。
それは、ライブとかで演奏した後に、あれは誰の曲ですか?と質問される事
がよくあるのです。それがきっかけで、CDを買ったり、そのアーティストの
ファンになったという人が結構います。自分の拙い演奏でも、聴いている
人に、それらの音楽との出会いのキッカケを作る事ができる・・・
という事がすごく嬉しかったのです。
それで、自分の好きな歌を素直に演ろう、と思うようになりました。
まあ、ファンの方にはとても聴かせられない(怒られそうな)、
恥ずかしい状態ですけど・・・


かなり前置きが長くなりましたが、このアルバム、Sam Cookeの1stです。
その前、The Soul Stirrersの録音も素晴らしいですが、ソロになってからの
デビュー曲You Send Meをはじめ、名曲だらけの内容です。
因みに、このKEEN RECORDSからは6枚のアルバムを出していますが、
どれも素晴らしいですし、レコードの値段も高騰しています。
その後のRCA時代も11枚のアルバムを出しています。当時メジャーレーベル
であったRCAへの移籍は黒人ファンからのバッシングがあったり、ブラック
ミュージックの実績がない状態で作品を作ったり、紆余曲折があったものの、
残したアルバムはどれも素晴らしい内容です。一部、地味なものもありますが・・・
とにかく、優しく包み込むような歌声は唯一無二です。
あと、80年代に出た1963年のHarlem Square Clubのライブ盤はそれらの
イメージを一蹴するノリノリでシャウトする姿が納められていて、それはそれで
超カッコイイです。これまたソウルの名盤ですね。
かなり脱線しましたが、とにかく、この1Stアルバムは内容もジャケも、
レーベルのデザインもお気に入り。
聴きながら、いや、レコードを眺めるだけで、何杯でもお酒が飲めます。