まむしの兄弟 お礼参り

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まむしの兄弟 お礼参り

(1971年 東映 監督:本田達男 出演:菅原文太川地民夫安藤昇、工藤明子、他)

まむしの兄弟の2作目。1作目の懲役太郎と基本的には同じテイスト、いや、シリーズ全作が同じテイストです。しかし、この作品にも1作目に続き安藤昇が出ているのですが、その存在感がすごい。もちろん底抜けに楽天的な古き良き時代のチンピラ、単純で喧嘩っぱやいけど人情味がある、本当はめちゃくちゃでダメなんだけど何故か許せるという2人の魅力はあるけれど、この作品で際立つのは安藤昇かな。とてもいい役だし、目の鋭さが演技なのか素なのかよくわからないところも良い。最初の登場シーンと組を継いだ姐さんの姿とのギャップにグッとくる工藤明子も良かった。義理と人情でお礼参りに行き、自分たちよりも上を行く本物に良いところを持って行かれて、でも最後には落とし前をつける、そんな展開も好き。ラストはお決まりで大暴れして終わり、次作ではまた出所するところから始まる。この安心感もこの時代のシリーズものの良さだと思う。これも面白い作品です。

 

今年も沢山映画を見たけど、それでもここ数年では少なかったかな。でもまた僕の中で日本映画熱が上がっているので、来年も沢山見たいと思う。

というか、今年ラストのブログが「まむしの兄弟」で良いのか迷ったけど、まあいいか(笑)