48回目


昨夜はSlow Bluesのセッションの合間にレコードをかける、レコードで一服by石橋ヒロキ、通称「ひろっぷく」でした。
3月に入ったというのに、めちゃ寒い夜で吹雪いておりました。そのせいか参加者は若干少なかったですが、内容は濃く楽しいセッションでした。
よくライブに来てくれる若者も久しぶりに来てくれてセミアコを指弾きしていて驚きました。これからも来て欲しいなあ〜


ひろっぷく、今回はCalvin Leavyにしました。
前回、前々回と日本盤でしたので、ここはやはり日本が誇るブラックミュージックのレーベル、P-vineの記念すべき1枚目のアルバムを。という事で選びました。




1.Cummins Prison Farm
2.Brought You To The City
3.Heart Trouble(Jesse"Guitar"Box)


これは76年のアルバムで、タイトル曲のCummins Prison Farmを軸にしてまとめられています。この曲は69年、カルヴィン自身の初シングルで初ヒット。68年に刑務所で白人看守によって虐待死した黒人囚人の遺体が発掘されるという事件があり、その事件に対する怒りを込めた曲です。事件の注目度もあり当時のインパクトは大きく、南部を中心にヒットします。全体的に重い感じがするのも歌の内容を考えると納得。間奏の歪んだ音色のギターソロがありますが、何も知らずに聴くと品がなく聴こえてニヤリとしますが、歌の内容を知ると、切実な感じかしてくるから不思議(笑)。今回はこれを7インチでかけました。カルヴィンはもともとゴスペルやソウルの影響を受けている人で、ソウル的な曲ではとてもいい歌を聴かせます。このアルバムにもジョー・サイモンの曲が入っていてとても良い感じなので、それをかけようかと思いましたが、Cummins・・・の7インチのB面はアルバムに入っていないので、多分、今後それほど聴く機会は無いと思いますのでそっちをかけました。このアルバムはA面はカルヴィン・リーヴィですが、B面はそのお兄さんや全然関係ない人の曲が入っています。多分、権利の関係で入れられなかったと思うのですが、その中でもJesse "Guitar" Boxという人の曲がとてもカッコ良いため、かけました。
さて、カルヴィン・リーヴィは、69年に刑務所の事件に対する怒りを歌ってデビューしたのですが、92年には麻薬関連の複数の罪で終身刑になってしまい刑務所に入ってしまいます。まったく皮肉というか、ある意味、人間らしいのですが、さらに、その後、2010年に70歳で亡くなるのですが、翌年には減刑で出所できる予定だったとの事。まさにブルーズです。


次回はひろっぷく5年目突入という事で、蓄音機スペシャルです。是非、お越しください〜