32回目


昨夜はSlowBluesでひろっぷく(レコードでいっぷくby石橋ヒロキ)でした。
先週から体調が悪く、ようやく治ってきたかな?と思った頃に5kmランニングして悪化したりして、昨日は朝から辛かったです。夕方になり普通にしゃべれるようになり、ひろっぷくを迎えたのでした。で、セッションの最初のセットでは目眩がしてヤバかったのですが、休憩〜ひろっぷく〜と進むうちに調子が良くなってきて、後半のセットは普通に歌えました。う〜ん、これは音楽の力でしょうか?
まあ、調子が良いとか悪いとか、自分以外は気づかないレベルのものですけど(笑)


世の中はあの大物シンガーの来日で盛り上がっていますが、そんなの関係ない(フリをしている?)人達が集まりました。う〜ん、でも僕も本当は観たかった・・・クラレンス・カーター!!!
昨夜はセッションで初めて会う人が3人いて新鮮でした。特にシャウター系というか、佇まいからギター・ショーティーを思い出しましたが、面白い方がいてすっかりファンになりました。名古屋の人なのでまたきっと会えると思いますが、知らないだけで面白い人はまだまだいますねえ。このエリアの層の厚さを感じました。


ひろっぷくですが、今回もマディの続き。第7弾。ELECTRIC MADを持って行きました。


Muddy Waters 「ELECTRIC MAD」
オリジナルスタジオ録音では4枚目、ベストやライブを含めると7枚目、68年のアルバム。サイケブームに乗っかって作られたアルバムで、ある意味有名なアルバムです。同じ年にこのアルバムの続編みたいなアルバムをハウリンウルフが出していますが、ウルフはかなり気に入らなかったようでレコーディーングの時に3日間家に立てこもったという話もありますが、対照的にマディはノリノリだったようです。このあたりがマディの懐の広さというか、好奇心旺盛というか、音楽に対して実験的な姿勢を表していると思いますし、オープンな活動にも繋がっていると思います。で、どれくらいノリノリだったかというと、ジャケの内写真(リーゼントでポーズを決めるマディ)を見るとわかります(笑)この中から3曲かけました。


1.I Just Want Make Love To You
2.Hoochie Coochie Man
3. Let's Spend The Night Together
マディは歌に専念していますが、フィルアップチャーチとピートコージーという凄腕ギタリストが参加しています。特にピートコージーは後にマイルスのアルバムに参加して人気が出ますが、ここではファズを効かせたサイケなギターを炸裂させています。あと、歌もノっているように感じ、マディが楽しんでいる様子を想像してニヤりとしてしまいます。実際はどうだったのか気になりますが・・・まあ、このアルバムは当初はあまり評判は良くなかったようですし、コアなブルースファンには受け入れ難い内容だと思います。が、ブルース云々ではなく、純粋に音楽の面白さやカッコ良さという視点で聴いてみると、なかなか良いアルバムだと思います。ブルースのアルバムには何だこれ?というジャケや内容もありますし、専門誌などで評価が低いアルバムもありますが、できれば、先入観なしで、頭を柔らかくして聴いてみる。もしハズレだったら、「なんだこれ、面白いなあ〜」とか、「なんでこうなっちゃったの?」とツッコミながら聴くと、もっともっと楽しめると思います。ハズレを買って後悔すると辛いですから、それごと楽しむポジティブ思考が大切です。


次回は12月という事で年末スペシャル。蓄音機でSP盤をかけます。