Percy Mayfield 「Hopeless」



Percy Mayfieldと言えばPlease Send Me Someone To Love、レイチャールズの作曲者(Hit The Road Jack・・・)、低音と脱力感のある歌、というイメージですが、何といっても優れた詩人(特に失恋や悲哀を表現する歌詞が素晴らしい)であったというのが、この人の魅力。Please Send Me ・・・で言えば、神様に世界の平和や安らぎをお願いし、もし望みすぎでなければ、どうぞ私に愛する人を与えて下さいとお願いする、何とも控えめで愛に満ちた歌詞、それがあの綺麗なメロディに乗り、あの心に沁みるトーンで歌われれば、それはもうヒットするでしょう。ただ、もう一つの魅力としては、ブルースシンガーとしての姿であり、脱力感のある歌い方は、何となくコミカルにも聴こえるし、悲しい歌でも「まあ、こんなこともあるわな。」と言っているようにも思えます。このシングル、1951年のHopelessは特に注目されていない曲ですが、そのブルースシンガーとしての魅力を感じる、ナイスな曲だと思います。曲中のピアノと間奏のホーンもいい感じです。という事で、次のOTIS’のレコードの日に持っていきます。