あゝ荒野

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「あゝ荒野」(2017年 監督:岸善幸 出演:菅田将暉、ヤン・イクチョン、木下あかり、山田裕貴ユースケ・サンタマリア木村多江今野杏南、河井青葉 他)

 

土日は久しぶりに何も予定がなく、のんびりしていたので、前から気になっていたこの映画を観ました。何といっても前篇、後篇に分かれていてそれぞれ2時間30分くらいある大作なので、観始めるのに気合が必要でした。原作は寺山修司の1966年の長編小説で、舞台は現代(少し先)ですが、そのあたりが原因なのかストーリー的には古い感じもしたりして。特に出来すぎなぐらい登場人物が繋がるところは、ちょっと無理があるかな。ただ、過去を背負いながらボクシングに希望を求めて勝ち上がる姿を描く話は、基本的に大好きで、やはり引き込まれてしまう。あと、出演者がとても好き。やはり菅田将暉はすごいなあ。演技も体作りも素晴らしい。トレーニングや試合のシーンはとても見応えがある。それから何といっても出てくる女性達が魅力的。木下あかり、今野杏南、河井青葉、この3人の存在感と濡れ場はこの映画の大きな見所だと思う。AVではストーリーは不要な僕ですが、この映画の濡れ場はAVを超えるエロさがある。木下あかりと、菅田将暉の絡みが多すぎる気もするけど(笑)ユースケ・サンタマリア木村多江高橋和也などは、最近見ているテレビドラマで演技がいいなあ、と思っていたので違った視点で観ることができて面白かった。でんでん、モロ師岡、両名の存在感も良かった。大作だけど、長時間の作品だからこそできる細かい描写や、何気ないシーンでも心に残るところがあり、見応えがありました。あと、前篇を観た後に、後篇の予告を観たら、その展開が辛くて後篇を観るのを躊躇いました。観たけど。少し強引な設定やストーリーを差し引いても、キャストの素晴らしさ、全体の空気感、熱量、生々しさがグッと来る映画でした。