成長


昨夜、4年生のムスコと風呂に入っている時の会話。
僕「・・・チビッ子にはまだ早いな(笑)」
ム「チビッ子って言うな!」
僕「おおっ、なんだよ、大きくなったなあ。じゃあチビッ子ってどれくらいが当てはまるんだ?」
ム「1〜2年生だわ!」
僕「じゃあ4年生は?」
ム「子がいらない。」
僕「チビ?」
ム「おう」


僕「そういえば、お父さんが6年生の頃、中学生になりたくない、ずっと小学生のままがいいな〜と思ったなあ。」
ム「え〜、でも、はやく大人になりたい気もするけど、なりたくない気もするなあ。」
僕「なんで?」
ム「車を運転してどこかへ行ったり、自由にできるのが羨ましいもん。でも、社会人になるのはいやだなあ。」
僕「確かに。中学生、高校生になったら将来について考えなきゃいけないのが、いやだったもんな。」
ム「でもずっと子供のままでは困るでしょ〜」


僕「そういえば、子供から見ると子供と大人って全然違って見えるだろ?」
ム「うん」
僕「でもな、大人の頭の中も、子供の頃とそんなに変わってないんだよ。楽しい事が大好きで、美味しいものが大好きで、いつも笑っていたいんだよ。」
ム「ふ〜ん」
僕「お父さんとお前の頭の中はほとんど同じだぞ。」
ム「そんな事ないでしょ、今まで生きてきたいろんな経験が沢山あるでしょ。」
僕「まあな、違いはそれだけだな。大人も子供も基本は同じ。大差ないよ。大人だからって偉いわけでもないし、すごいわけでもないよ。」
ム「ふ〜ん」
僕「あ、でもな、大人になって変わってしまう人とか、つまらなくなる人とかもいるからな。まあ、そういう大人にはなるなよ。」
ム「うん。でも、将来は平凡がいいわ。登ると必ず下るでしょ。その時ショックだから最初からまっすぐがいい。」
僕「それは違うぞ、必ず下るわけじゃないし、下ると決めているのは自分自身の心だ。登りっぱなしのヤツも沢山いるんだから。下る事は考えなくていいよ。」
ム「でもさあ〜、僕はお父さんみたいな普通の大人でいいわ。」
僕「お、おう、でもなあ、お父さんもなかなかやるんだけどな。本当は。」


ム「お父さんは勉強できた?」
僕「おう、オール5ばっかりだったぞ。」
ム「勉強嫌いじゃなかったの?」
僕「まあ、それほど好きでもなかったけど、大人になってから、もっと勉強すれば良かったと思ったなあ。」
ム「僕は勉強が嫌で嫌でしかたがないんだけど。朝もあと10分あと10分って起きられないし。」
僕「それが普通だわ。そういう時はな・・・」
それ以降、僕なりの人生観や教訓じみた話をじっくりとしたのでした。恥ずかしくて詳しくは書けませんが、めずらしく聞き入っておりました。
で、本当は夢中になっているゲームやアニメも少しずつ幼稚に感じ始めている事や、早生まれで同級生より少し幼稚なところがあったのですが、ようやく自分が周りに追いついてきたと感じている事などを話してくれました。風呂から出て、カミさんに何だかヤル気が出てきた。と言ったそうです(笑)


まあ、他愛のない会話ですが、たまに会話のレベルが上がって、成長を実感する時があるのです。
思っているよりも大人で、思っているよりも子供。逞しくなったなあ、と思っていると、フルチンでカミさんに体を拭いてもらっている姿を見て、まだまだだと思ったり。
ただ、昨夜は何だか嬉しくなって、ムスコが寝たあとにシャンパンを開けて、カミさんに報告しました。
カミさんにはあまりそういう話をしない様で、驚いていました。どうやら、ムスコなりにカミさんと僕の役割分担があるようで、それぞれにしか見せない面があるようです。
たまに成長具合を確認し合っていかないと、ムスコの成長に取り残されて、2人とも淋しい思いをするぞ〜という話になりました。
まあ、親離れした時は、僕よりもカミさんの方がダメージが大きいだろうな。いや、僕もか(笑)