服田洋一郎&横山一明


昨日はOtisへ服田洋一郎さんと横山一明さんのデュオを聴きに行きました。
服田洋一郎さんといえば、ブルース・ハウス・ブルースバンド、ブレイクダウンといった
70年代、そして現在も、日本のブルースシーンの中心人物。
僕は71年生まれなので、当然、リアルタイムに聴いていません。
僕が夢中になったのは、95年に出たブルース・ハウス・ブルースバンドのリユニオン時の
ライブ盤です。入道さんの歌と、服田さんの荒削りなギターの音、シンプルなのに
厚くて生々しいリズムにシビれました。そして、同じくらいの時期、近藤房之介さんが好きで、
よくライブに行っていましたが、遡って聴いたブレイクダウンのライブ盤で、服田さんの
歌が好きになりました。それまで日本のBluesはあまり聴いていませんでしたが、
その頃から、ローラー・コースターやウエストロード、バッパーズなども聴き始めました。
そして昨夜。服田さんのソロ、そして横山さんとのデュオを間近で聴けるという事で
楽しみにしていました。
1曲目、長めのイントロのギターからの歌い出し。声が出た瞬間、いきなり世界が
変わりました。存在感の違い、歌の力の違いをまざまざと見せ付けられました。
それからは圧倒されっぱなし。服田さんの優しさと激しさの両極端が気持ちよいギター、
それに寄り添う横山さんの素晴らしいプレイ。いいもの聴かせていただきました。
選曲もBluesに留まらず、キンクスビートルズボブ・マーリーなども演られましたが、
完全に自身の色に染まっていて、ジャンルは関係なく一つの世界ができていました。
服田さんにとっては、バンド、ソロ、デュオといった形式は関係ないかもしれません。
ここ最近、どんな形で音楽をやろうか、いろいろ考えていましたが、あの演奏を聴いたら、
何だか、どうでもよくなってきました。まずは自分自身だと思い知りました。
バンドでもソロでもデュオでも、どんな形式でも自分の世界を表現できる力をつけたい
と、思ったのでした。
日曜日の夜は憂鬱だし、喉が腫れて体調も良くなかったのですが、行ってよかったです。
たっぷりとBluesを浴びた、良い夜でした。