黒いジャガー



アイザック・ヘイズが亡くなったそうで・・・
スタックスでの作曲家、コンポーザー、アーティストとしての活躍は周知の通り。
特に「SHAFT」のサントラとかサム&デイブのヒット曲を手がけた事は超有名だし、
数え切れないくらの名曲を作った事はソウルの歴史においてもすごい功績だと思う。
彼の作る曲は大好きだけど、何故か自身のアルバムはあまり聴かなかったなあ。
で、その「SHAFT」。邦題は「黒いジャガー」。ダサい邦題だと言われていますが、
僕はこの邦題が大好き。基本的には洋画に邦題をつけるのは好きじゃないけれど、
これは例外。
テレビ版で主人公が黒いジャガーに乗っていた・・・という安易なタイトルでは
あるけれど、映画の雰囲気を表したナイスなタイトルだと思う。
それに「黒いジャガー」って言葉は“ブラック・パンサー”にも通じる気がするし、
精悍な黒人そのものを表しているような気もするし、何より、言葉が頭に残る。
60年代〜70年代初めの空気、黒人の怒りとプライドとお洒落なセンスが充満
していて、とにかく真っ黒な映画。人種差別や公民権運動を描いた映画は数多く
あるけれど、直接的にそれらを描いてはいないものの、この映画から漂ってくる
当時の匂い、空気は、かなりリアルだと思う。まあ、映画としてはB級的だし、
僕の中では結構クスッとしてしまうオチャメな映画に思えたりするけど、
イイんだよなあ〜。ああ、また観ようっと。