12月その3 



その前に・・・
レコード棚の整理をしていたら、箱の隅から出てきた本があります。
5年くらい前に読んだ「ビニール・ジャンキーズ」です。
副題は”レコード・コレクターという奇妙な人生〜という事で、帯には
「なぜビニール盤なのか?なぜ集めるのか?レコード・コレクターの怪しい
愛と美しい狂気、不思議な生態にせまるはじめての本」とあります。
当時はかなり楽しく読んだ記憶があります。そして読み終わった後には
「な〜んだ、僕なんてまだまだ大丈夫だな。世の中にはいろんな人が
いるんだな〜」と安心した記憶があります。
久しぶりに読み直し始めましたが、やはり面白いです。
レコード・コレクターの行き過ぎた、イカれた、呆れた、理解不能な、
でも共感できるところが多々ある(笑)、様々な生態が書かれています。
この本の面白さは、様々なコレクターのインタビューが中心になっている事と、
名言が溢れているところです。
例えば、
「この世で最高に効き目のあるドラッグは、それを手に入れて箪笥にしまい
込んでいても、その箪笥にあるドラッグの効き目を想像しただけで最高に
ハイになれる。」
レコードがたまってくると、それを全部聴くことは不可能だという事に気付いて
きます(笑)でも、こんな事言われたら、そうだよね〜と、納得してしまいます。
それから、
「ビニールが心をかきたてるのは、それが触覚や視覚に訴えるからだ。CDは
どれもプラスティックのケースに入っていて基本的に見た目が同じだ。CDは
コンドームをつけたセックスのようなものだ」
これにはあまり同意できませんが、コレクターのイカれ具合がよくわかる言葉
です。
それから、
「アルファベット順に分類することを本気で考え、レコードを集めるだけでなく、
レコードを保管する方法に気を遣い始める。そのときあなたは、真のコレクター
の領域に入った事になる」
「入手したレコードの過去について、あれこれ考えはじめたとき、あなたは
引き返せない道に足を踏み出している」
身に憶えのある人は多いと思います。
意外とコレクターへのハードルは低い気がします(笑)
この本を読むと自分はまだまだ可愛いものだし、全然大丈夫だと確認できます。
これを読みながらレコードを聴くのが、最近の僕のお気に入りです。


前置きが長くなりましたが、ゲット報告その3です。



UKの7インチを買ってみました。
ジャンルは様々、ジャンクありですが、当たりのような外れのような、微妙な
感じです。いつか当たりだと思える時が来るような気がしないでもないです(笑)