Little Walter 「JUKE」




これはもうハーピストとかBlues好きな人なら誰でも知っている曲。
Little Walterの「JUKE」(1952,Checker)です。
いろんな人がカバーをしていますし、Five Minutesのレパートリーでもあります。
Little WalterはMuddy Watersのバンドにいた事でも有名ですが、何といっても
アンプリファイドのハープの第一人者としてスゴイ功績を残した人。
ミシシッピサキソフォンとか言われたその音は、今でこそよく聴く音ですが、
やっぱりこの人の演奏は今聴いても色褪せずダントツにカッコイイです。
酒と喧嘩にまみれた、いかにもBluesMan的な生き様も堪りません。
僕のレコードは程度も悪くて傷だらけですけど、本人の顔に刻まれた
傷跡(そんなレコードのジャケもありますね)を彷彿とさせて、
ほんの数年前に手に入れたレコードなのに、すごく愛着があります。
50年以上前の盤ですが、ノイズを飛び越えて目の前で吹いているような
錯覚を覚えます。
他のレコードもそうですが、吹き込んだLittle Walterはもちろん、当時この
レコードを聴いていた人達は、50年後の日本の片田舎でこのレコードが
聴かれるなんて想像もしていなかったと思うのです。
ましてやCDなんて想像もできないだろうし、自分の曲や演奏が世界中の人達に
聴かれ、演奏され続けていくなんて。
そんな事を考えると、何だかロマンを感じてしまいます。