その1  「Belden」


今日は久しぶりにギターの弦を替えました。
ギターは何本か持っているのですが、あたりまえですが一度に全部弾くことはできません。
その時の気分で弾くギターが変わる訳です。
で、久振りに違うギターを弾くと、弾かない間に弦が萎えていて、気持ちよく弾けないのです。
さあ、弾こう!という時に弦が萎えていると、余計に弦を交換するのが面倒なんです。
そして、違うギターを弾いてしまい、なかなか弦を替えられなくて。。。
ということで、久しぶりに弦を替えました。
前置きが長くなりましたが、ちょこちょことこの場でギターの話をしていく事にしました。
まずは僕の持っているギターを中心に。。。

第1回目は、「Belden」という戦前のギターです。
これは、1920〜30年頃、スリンガーランド社というアメリカのドラムのメーカーが10年くらいギターを作っていたらしく、
その中の1本ということです。
3年程前、オークションで買ったのですが、売主の奥さんアメリカの方で、地元に帰ったときに見つけて一目惚れして購入。
その後、オークションに出され、僕の手元にやってきました。確か75,000円くらいで落札したと思います。
いやあ、安く買えましたよ。本当に。届いた時は感動しましたね。
戦前ブルースのレコードジャケットに写っているような雰囲気そのまま。しかも状態も良くて、バッチリ弾けるのです。
発売当時は、通販で売られているような、安物扱いだったと思われます。
しかし、名も知れぬ人達に引き継がれ、70年後、日本の片隅の僕のところで大切にされているなんて。。。
当時のギター職人は考えてもいないことだと思います。うーん、ロマンがありますよねえ。
一体どんな人達がこのギターを使っていたのか、想像力を掻き立てられます。