「陸軍中野学校 開戦前夜」

陸軍中野学校　開戦前夜 （1968年 大映 監督：井上明 主演：市川雷蔵、加東大介、船越英二、小山明子、細川俊之　他）
ついにシリーズ最終話。回を増すごとにスパイ的な要素が強くなっています。椎名は草薙中佐の指令によって香港に行ってアジア防衛会議の書類を盗み出すことに。椎名はパートナーの磯村と一緒に連合国側のダイク大佐に近づき、資料を盗み出す。磯村の婚約者と友達の秋子をカモフラージュに使うが、椎名と秋子はそこで惹かれあう。椎名はダイク大佐に捕まり激しい拷問を受ける。秋子の通報で磯村に助け出されるた椎名は草薙中佐に呼ばれて日本へ。椎名が盗んだ情報から、日米開戦の機密が欧米側に流れていることが判明。磯村も婚約者も秋子も日本に戻る。椎名は捜査の途中で秋子がスパイだと知り・・・という話。今回もあらすじを簡単に説明するのは難しい入り組んだストーリー展開で、引き込まれます。今回のヒロインは敵のスパイである秋子を演じる小山明子。とても美しく品があります。そして今回も草薙中佐の存在は光っています。正直、続けて５作見てしまうと、すっかりその世界に入ってしまって、これで終わるのが寂しくなります。リメイクとかしたら面白いと思うけどなあ。まあ、これだけ世界感ができている映画ですし、この時代の雰囲気もあるので、結構ハードルは高いと思いますけど。。。この５作目もなかなか面白かったですが、振り返ると、５作中では１〜２作が好きかな。しかしこれは面白いシリーズです。