緋牡丹博徒



『緋牡丹博徒』(1968年) 監督:山下耕作 出演:藤純子高倉健若山富三郎待田京介大木実、山本麟一、若水ヤエ子金子信雄清川虹子山城新伍、他
『緋牡丹博徒 一宿一飯』(1968年) 監督:鈴木則文 出演:藤純子菅原文太待田京介村井国夫城野ゆき、白木マリ、山城新伍 玉川良一小島慶四郎、天津敏、遠藤辰雄西村晃、水島道太郎、若山富三郎鶴田浩二、他
『緋牡丹博徒 花札勝負』(1969年) 監督:加藤泰 出演:藤純子若山富三郎待田京介清川虹子小池朝雄、天津敏、山本麟一、汐路章嵐寛寿郎藤山寛美高倉健、他
『緋牡丹博徒 二代目襲名』(1969年) 監督:小沢茂弘 出演:藤純子待田京介高宮敬二長門裕之、天津敏、小松方正嵐寛寿郎遠藤辰雄清川虹子高倉健、他
『緋牡丹博徒 鉄火場列伝 (1969年) 監督:山下耕作 出演:藤純子鶴田浩二丹波哲郎若山富三郎待田京介里見浩太郎、他
『緋牡丹博徒 お竜参上』(1970年) 監督:加藤泰 出演:藤純子菅原文太若山富三郎嵐寛寿郎汐路章、山岸映子、山城新伍、他
『緋牡丹博徒 お命戴きます』(1971年) 監督:加藤泰 出演:藤純子鶴田浩二待田京介名和宏若山富三郎小松方正、内田朝雄、嵐寛寿郎沼田曜一汐路章、他
『緋牡丹博徒 仁義通します』(1972年) 監督:斎藤武市 出演:藤純子菅原文太片岡千恵蔵松方弘樹若山富三郎待田京介藤巻潤、他


藤純子が主役の東映の任侠シリーズ。当時22歳の68年から72年の引退まで全8作。緋牡丹の刺青を入れた緋牡丹のお竜(藤純子)が旅をしながら義理と人情を大切にして悪や不正に立ち向かう話。これを見始めたきっかけは次郎長三国志。お千を演じる藤純子が気になって、藤純子の代表作という事で1作目を見ました。多少、強引な設定もあるものの、22歳には思えない大人の女の魅力、色気にノックアウトされました。そこから一気に8作。見れば見るほど藤純子の魅了にハマります。続けて見ると6〜8作あたりでは中毒症状みたいに虜になってしまい、もうメロメロ。脇を固める俳優も贅沢。鶴田浩二高倉健菅原文太がめちゃくちゃカッコイ。その中でも若山富三郎が毎回笑わせてくれて、ピリッとした空気を和らげてくれるオイシイ存在で毎回、登場を期待してしまう。美しくて強くて花札は最強で義理と人情に厚い。ここまで完璧だと出来すぎな感じもしないでも無いですが、この絶対的な存在がヒーロー的で見る人を夢中にさせるのだと思う。どの作品も切なく、悲しい、悔しい、腹立たしい、最後はスッキリ、という展開で飽きさせない。全体的に駄作だと感じる作品はありませんでした。監督によってカラーが変わるのも面白かったなあ。その中でも加藤監督の評価が高いのですが、6作、7作を見て納得。3作も好きだけど。任侠映画にもいろいろありますが、基本的には義理と人情。反社会的勢力という現代のイメージとは違って、渡世人の義理と人情に日本人のあるべき姿や、倫理観を感じたりする。そこに美しさが加われば最強。藤純子、しばらく追いかけたいです。